2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of a magnetoencephalographic method to estimate verbal memory
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21K07260
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荒木 俊彦 大阪大学, 医学部附属病院, 技術職員 (20755277)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 言語機能 / 脳活動 / 脳磁図 / てんかん / 言語記憶力 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来、脳磁図を用いた言語機能研究により、特定の周波数帯域の脳活動が言語機能と関連していることが報告されているが、それら脳活動と実際の言語能力の関係性は不明である。近年、左中心溝領域のα帯域における脳活動の強度が、言語性記憶力と有意に相関することを見出し、脳磁図により計測される脳活動が言語記憶力の指標となることを示した。しかしながら、それら先行研究は健常人のみの結果であり、認知症やてんかんなどの疾患により言語記憶力が低下した患者において健常人同様の相関があるかは不明である。そこで本研究では、言語記憶力の低下した認知症やてんかん患者を対象として、脳磁図により得られる言語課題時の脳活動と言語記憶力との相関を健常人と比較し、言語記憶力の高低を反映する脳活動を明らかにすることで、言語性記憶力を推定する脳磁図検査法の確立を目指す。本年度は主としてデータ解析用プログラムの構築を行い、てんかん患者の脳活動データとWMS-Rにより得られる記憶力スコアを入力することで効率的に健常被検者群との群間比較を可能ととするプログラムを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で、臨床検査としてのMEG検査が激減し、被検者のリクルートが困難であった。今年度はリクルート条件を再考し、被検者確保に努める。
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Strategy for Future Research Activity |
てんかん患者のリクルートを早急に行い、各データを取得する。それら患者データと健常人データの比較を行い、てんかん患者において健常人同様の周波数帯域、脳領域で言語性記憶力と相関するのかどうかを検討し、汎用性のあるMEG言語記憶力検査法を確立する。
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