2022 Fiscal Year Research-status Report
肺高血圧症の進行抑制を目的としたフレイルサイクルの多角的評価と介入治療の検討
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21K07342
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
窪田 佳代子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (50709863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 義之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (00573023)
大石 充 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50335345)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / フレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、肺高血圧症例のフレイルを多角的に評価し、肺高血圧症の予後に与える影響と作用機序を解明すること、そしてフレイルサイクルへの介入が肺高血圧症の病態を改善させるか検討することを目的としている。 肺高血圧症に対するフレイルの影響を調査するために、1. 肺高血圧症とフレイルとの関連性を明らかにするための前向き観察研究、2.肺高血圧症において歯周病がフレイルサイクルに間接的に及ぼす影響を検討するため、オーラルフレイル評価の際に歯垢を採取、歯周病菌のDNAからデザインしたプライマーを用いてPCR検査を実施し歯周病病原菌を特定。同様にカテーテル検査時に肺動脈から血液を採取し血清を分離後、PCR検査を実施し歯周病による菌血症を証明する研究、3.栄養補充による肺高血圧症の右心機能変化を評価するため、病状の安定した肺高血圧症例を栄養補充介入群と非介入群にわけ、介入群には外来で定期的な栄養 指導を実施し、フレイルに関連するタンパク質、分子鎖アミノ酸、カルシウム、ビタミンDの積極的な摂取を促す。半年後に心エコーによる右心機能評価で2群間の比較を行なう研究、これら3つの研究をそれぞれ開始し現在データ収集中である。肺高血圧症とフレイルの関係性についてこれまで報告された研究はなく、フレイルサイクルに関与するどの因子が肺高血圧症の病態に関与するのかを明らかにすることは、未だ詳細不明な肺高血圧症の病態機序解明に役立ち、将来的にフレイル予防が肺高血圧症進行の抑制につながる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間はCOVID-19感染拡大期に重なり、入院制限や外来電話診療等を実施した期間があったため予定症例数が集まりにくい状況にあった。前向き観察研究や、栄養補充が右心機能に与える影響を観察する介入研究は進捗が遅れている状況である。 歯周病との関連性を調査する研究に関しては現在データを解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
前向き観察研究、介入研究については引き続き症例登録、データ収集を続ける。歯周病研究についてはデータを解析し論文を作成する。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れているため、データ測定等の費用が予定より減額になったこと、論文作成や学会発表にかかる経費を使用していないことなどがあげられる。現在症例のデータ収集を継続しており、今後データ解析や学会発表や論文作成等に使用予定である。
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