2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者における脊椎後弯と大動脈弁狭窄症進行に関する基礎的臨床的分析
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21K07387
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
中村 貴光 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (60377512)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / 骨代謝 / 脊椎後湾 |
Outline of Annual Research Achievements |
大動脈弁硬化をきたす患者の臨床因子の一つとして低身長が報告されているが、大動脈弁狭窄症における低身長患者群は脊椎後弯(円背)を伴う傾向であることが先行データで確認された。また、大動脈弁の硬化石灰化は、大動脈弁周囲の血流変化(乱流)によって生じる大動脈弁内皮損傷が引き金となり進行することも近年の基礎的研究により明らかにされている。今研究では、大動脈弁効果の進行と脊椎後湾の関係を画像解析や生化学的分析等を用いて明らかにする。現在までに、重度大動脈狭窄症が疑われ、心臓カテーテル検査を行った100例の脊椎画像データと臨床データとの関連の解析を行っている。現在のところ、大動脈弁狭窄を有する患者において、他の疾患患者と比較して骨粗鬆症の合併やCT画像上の圧迫骨折等の骨変形の合併も多い傾向がみられた。また、大動脈弁置換術後に至った患者の手術後の臨床天気との関連についても検討を行っている。今後は、骨代謝マーカーのスクレロスチン、P1NP、CTX、石灰マーカーとしてのオステオポンチン、Fetuin-A等を測定予定としている。マウスやウサギ動脈硬化モデルを用いた大動脈弁硬化についての解析を行い、大動脈弁のBMP-2、Osteopontinの免疫染色を行い組織学的な大動脈弁石灰化と骨病変との解析を進めていく予定である。これら得られたデータを基に脊椎後湾と大動脈弁狭窄症との関連を基礎的・臨床的に明らかにして日常診療への応用を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究データについては順調に蓄積されている。動物実験については、安定的なモデルマウス作製の準備がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎礎実験項目が遅れていることが一因である。令和5年度には、基礎実験の開始、昨年度未測定のバイオマーカーの測定を行っていく。
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Causes of Carryover |
礎実験項目や臨床研究での各種検査の測定業務が遅れていることが一因である。令和4年度には、基礎実験の開始、昨年度未測定のバイオマーカーの測定を行っていく。
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Research Products
(4 results)