2023 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism analysis of increase of fibrinolytic marker PAP in AL amyloidosis
Project/Area Number |
21K07391
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
上野 志貴子 熊本大学, 病院, 助教 (40571047)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ALアミロイドーシス / PIC |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床的な解析結果を示す。 2013年5月から2021年4月までに熊本大学医学部附属病院で全身性ALアミロイドーシスと診断され、一貫したフォローアップを受けていた患者28名からデータを収集した。心アミロイドーシスと腎アミロイドーシスの両方を有する患者は、アミロイドーシスの1つの臓器病変のみを有する患者に比べ、ベースラインのPIC値が有意に高かった。血液学的VGPRを有する患者は、治療開始後12ヶ月のPIC比(治療後のPIC値/ベースラインPIC値)が、血液学的VGPRを有しない患者と比較して有意に低かった。さらに、治療開始後6ヶ月の時点でPIC比が高い(0.8以上)患者は、PIC比が低い(0.8未満)患者に比べ、生存期間が有意に短かった。血液学的奏効と治療開始6ヵ月後のPIC比を組み合わせることで、患者の予後を3群にうまく層別化することができた。本研究は、ベースラインのPIC値が患者内のアミロイド負担を反映している可能性があること、そしてベースラインからのPICの減少が全身性ALアミロイドーシス患者の予後に影響を及ぼすことを示している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
血液内科より輸血・細胞治療部へ異動になったことにより、業務内容が大きくかわり、ALアミロイドーシスへ関わる時間、研究へ割く時間が少なくなったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
まずは、臨床的な解析を論文化する。可能な限り基礎実験をすすめ、メカニズムの解析を行う。
|
Causes of Carryover |
予定より研究が遅れたため
|