2022 Fiscal Year Research-status Report
Therapeutic strategy for ALS by the regulation of glial cell network with targeting technology.
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21K07413
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
寺島 智也 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (40378485)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / グリア間ネットワーク / 反応性アストロサイト / ミクログリア / 標的化治療 / ドラッグデリバリーシステム / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
ALSマウス由来グリア細胞へのsiRNAの標的化輸送 WTマウスに比し、SOD1-G93A-tg マウス由来のアストロサイトにおけるTGFb、ミクログリア細胞におけるIL1b 発現は上昇を示しており、それぞれの培養上清が、お互いにグリア間の細胞への炎症惹起に影響していることが認められた。つまり、アストロサイトにおけるTGFbを含む上清は、炎症性ミクログリアを、ミクログリア細胞におけるIL1bを含む上清は、反応性アストロサイトを誘導することが示された。そのため、ミクログリア標的ペプチド(MG1)+siRNA-IL1b の複合体およびアストロサイト標的ペプチド(AS1)+siRNA-TGFb の複合体を用いて、アストロサイトおよびミクログリアに対して、遺伝子導入実験を施行。アストロサイトにおけるTGFb発現およびミクログリアにおけるIL1b発現を有意に抑制することに成功した。また、遺伝子発現抑制時のそれぞれ培養上清を回収し、アストロサイト培養上清をミクログリアに、ミクログリア培養上清をアストロサイトに附置したが、SOD1-tgマウス由来の上清で認められた炎症性ミクログリアの誘導や反応性アストロサイトの誘導は有意に抑制された。
MG1(ミクログリア標的ペプチド)とsiRNA-IL1b複合体を用いたALSマウスへの遺伝子治療 上記でin vitroで治療効果が確認されたMG1+siRNA-IL1b複合体を用いて、ALSモデルマウスに髄注にて遺伝子治療を開始。MG1ペプチドのみの群、無治療群をコントロールとして動物実験に着手しており、治療効果を行動実験にて検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
標的化ペプチドを用いたsiRNAのデリバリーに成功しており、病的な状態での標的細胞へ目的のsiRNAの輸送を行うことで、細胞レベルでの治療効果を確認することができた。また、その結果をふまえて、動物実験での検討に進んでおり、当初の計画通りに進んでいる。 り、
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Strategy for Future Research Activity |
ALSモデルマウスおよび野生型マウスにおいて、ミクログリア標的ペプチド(MG1)+siRNA-IL-1βの複合体をALSモデルに投与し、モデル動物での治療実験を開始した。SOD1-tgマウスは常に交配にて用意しており、準備でき次第、順次遺伝子治療を行っていく予定である。効果内容により、投与遺伝子複合体の容量や投与回数のアレンジが必要と考えている。また、end stageを迎えたマウスを用いて、組織学的検討および遺伝学的検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本学動物センターの改修工事に伴い、飼育マウス数の縮小をしなければならず、次年度に入ってからマウスの繁殖数を増やすこととしたため、マウス飼育代として計上していた経費の一部を次年度持ち越しとしました。
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Research Products
(6 results)