2022 Fiscal Year Research-status Report
ミクログリアRIPK1の解析に基づくアミロイド‐タウ連関解明と新規治療法の開発
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21K07420
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
勝元 敦子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (20806161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 英之 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30362213)
田中 章景 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30378012)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ミクログリア / アミロイド / タウ |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病(Alzheimer’s disease;AD)の病態を特徴づける病理所見として、神経細胞内の異常リン酸化タウ凝集(タウ病理)とアミロイドβ(Aβ) の細胞外沈着(アミロイド病理)が挙げられる。近年、疾患関連ミクログリア(disease-associated microglia)と呼ばれるミクログリアの特異なサブタイプが RIPK1(receptor interacting protein 1 kinase)依存性に産生され、神経炎症を惹起しアミロイド病理を増悪させることが報告されている。一方、我々はRIPK1の機能を抑制する分子TAK1(Transforming growth factor (TGF)-β-activated kinase 1)が、タウ蓄積AD動物モデルで神経炎症に対し保護的に作用する実験結果を得たことから、RIPK1によるアミロイド病理とタウ病理の関連を考えた。本研究では、RIPK1のタウ病理への影響およびADの病態形成への関与を明らかにし、RIPK1による神経炎症を抑制することで、アミロイド病理、タウ病理の両者を制御するADの新たな治療法開発への展開を目指している。
前年度はアミロイド蓄積AD動物モデルを用いて、4か月齢の免疫組織学的検討を行った。今年度は、4か月齢の検体に加え、8か月齢の検体でも免疫組織学的検討を行った。4か月齢と比較して8か月齢のアミロイド蓄積モデルで大脳皮質および海馬へのアミロイド沈着およびミクログリア活性化が著明であったのに対し、ミクログリア特異的TAK1除去マウスではアミロイド沈着が有意に抑制されていた。現在ウェスタンブロット法などで定量的解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
免疫組織学的検討はほぼ終了している。蛋白定量など生化学的解析に難渋しており、抗体の最適化に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
タウ蓄積モデルでTAK1が神経炎症に保護的に作用したのに対し、アミロイド蓄積モデルでは、TAK1除去群でミクログリア活性およびアミロイド沈着が軽減し、TAK1制御経路について解析を進める。同時に論文作成に取り組んでいく。
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Causes of Carryover |
今年度は細胞培養実験を行わなかったため、残額が生じた。 次年度は実験試薬の購入、論文投稿に使用予定である。
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Research Products
(2 results)