2021 Fiscal Year Research-status Report
The role of MAIT cell and its feasibility for the treatment of human acute ischemic stroke
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21K07442
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
田中 亮太 自治医科大学, 医学部, 教授 (40407284)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳梗塞急性期 / MAIT細胞 / neuroinflammation |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はフローサイトメトリーを用い、ヒト末梢血中のTリンパ球中のγδT細胞、iNKT細胞、MAIT細胞の同定を試みた。各種抗体濃度、蛍光色素ラベル、反応時間など繰り返し調整し、これらリンパ球の安定した同定が再現出来るよう試みた。その結果上記細胞の安定的に同定できることが可能となった。一方で、これまでMAIT細胞は成人の末梢血Tリンパ球中5%程度存在すると報告されていたが、今回の我々の解析では高齢者では2%前後にとどまり、特に女性で少ない傾向が確認された。これまでのも高齢女性のMAIT細胞が少ないことが指摘されていたことと、今回用いた抗体がNIH tetramerのもので、過去の報告で使用されているものと異なることなどが影響していると推測される。しかし、数は少ない傾向にあるものの、全体としてその後も安定した結果が得られていることから大きな問題はないと判断している。すでにコントロール症例での検体採取を開始しているが、令和4年度は脳梗塞症例を登録し、解析を進めて行く予定。また同様にヒト末梢血中のサイトカイン測定を行い、コントロール群において安定的にサイトカイン測定が可能であることを確認している。本課題ではヒト脳梗塞巣の体積を測定するが、適切な解析ソフトを取得しデータの解析を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたとおり、本年度は各種解析の調整を行い、安定した解析結果が得られている。コントロール症例の登録も開始しており、概ね予定通りに進捗していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度からはコントロールの検体採取、解析を継続すると共に、脳梗塞症例での登録と解析を進めて行く予定。
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Causes of Carryover |
8,822円の次年度使用額が生じたが、特別な理由はない。令和4年で消耗品購入の際に使用予定である。
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