2021 Fiscal Year Research-status Report
進行性核上性麻痺における視床下核容積定量と症状、予後の関連性を調査する前向き研究
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21K07449
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
藤岡 伸助 福岡大学, 医学部, 准教授 (20735584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 登史 福岡大学, 医学部, 講師 (20750756)
坪井 義夫 福岡大学, 医学部, 教授 (90291822)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 進行性核上性麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究は、パーキンソニズムを呈する神経変性疾患(進行性核上性麻痺、パーキンソン病、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症)の視床下核を含めた関連脳部位の定量化し、診断精度(感度・特異度)を算出するとともに、他の既存の診断法の診断精度とも比較する。そして進行性核上性麻痺で病初期から出現する易転倒性と視床下核の萎縮との関連性も評価することを目的としている。また長期的に定期的評価を行うことで、萎縮部位の出現時期と経時的変化、そして臨床症状との関連性を明確にしていく予定である。 年間の登録目標は、登録目標症例数を進行性核上性麻痺患者約50名/年、パーキンソン病患者約50名/年、多系統萎縮症患者約50名/年、大脳皮質基底核変性症患者30名としており、現在、計20名の患者から同意を得て登録し、臨床的評価(運動症状に対してMDS Unified PD Rating Scale、バランス評価尺度としてStanding test for Imbalance and Disequilibirium(SIDE)、Montreal Cognitive Assessment、 Frontal Assessment Battery、Self-Rating Depression Scale、Apathy Scale)と検査(MRI)を終了している。今年度中に1回目の評価を行い、ソフトウェアによる解析を行い、各年、同様の検査および解析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究開始日時が予定より半年程度遅れてしまったことにより、登録患者が予想よりも少ない状況です。進行性核上性麻痺、パーキンソン病、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症患者は、当科にて、本研究遂行のために必要な人数は経過を見ており、2022年初旬より登録をより推進している。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは小生が診療している患者を中心に登録を進めているが、2022年下半期より、当科の他医師が診療している対象患者に声掛けを始め、登録患者を幅広く確保していく。2022年度末に、一旦新規登録を打ち切り、画像解析をまとめて行い、来年度は初年度に登録した患者の再評価を行っていく。
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Causes of Carryover |
患者登録の進みが遅くなったことから、初年度は必要経費が予定よりも低額となった。 今後は、解析用のノートパソコンや論文作成時に使用するソフトウェアの購入を考えており、またデータ解析が終わり次第、学会および雑誌への論文投稿を行う予定であり、学会出席のための必要経費(宿泊費、学会登録費、交通費)、論文投稿に際して必要な費用(論文修正費用、論文投稿費、論文オープンアクセス費)も必要となってくるため、その費用に充てる予定である。
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