2023 Fiscal Year Annual Research Report
単球系細胞から捉えた全身炎症による神経変性疾患の病態進展の機序解明
Project/Area Number |
21K07465
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
竹内 英之 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (30362213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 宏 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10326035)
田中 章景 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30378012)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 神経変性疾患 / 単球系細胞 / ミクログリア / マクロファージ / 全身炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウスとしてヒトsuperoxide dismutase1 G93A変異トランスジェニックマウス(SOD1 Tg)を用いて、組織マクロファージと循環 マクロファージを各々緑色蛍光と赤色蛍光で生体内弁別可能とするCX3CR1-GFP/CCR2-RFPヘテロノックインマウスと交配させることで、CX3CR1-GFP/CCR2- RFP/SOD1 Tgマウスを作出した。続いて、野生型マウスを用いて、sublethalな投与量での大腸菌由来リポ多糖(lipopolysaccharide, LPS)またはpoly(I:C)投与の 反復可能な条件検討を行い、至適条件を得た。そこで、CX3CR1-GFP/CCR2-RFP/SOD1 Tgマウスおよび対照群のCX3CR1-GFP/CCR2-RFPマウスに対して、条件検討済み のsublethalな投与量での大腸菌由来リポ多糖(lipopolysaccharide, LPS)、poly(I:C)、あるいは生理食塩水を、病初期である12週齢から15週齢まで週1回・4週 連続投与を行い、臨床経過および経時的な病理学的解析を行った。LPS投与群に比して、poly(I:C)投与群においては、有意な病勢悪化を認め、脊髄へのCCR2陽性単球浸潤と相関していた。以上より、全身炎症に伴うALS病勢進行におけるCCR2陽性炎症性単球の関与が示唆された。
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