2023 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症罹患者におけるフレイルの実態と発症要因に関する研究
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21K07507
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
藤平 明広 獨協医科大学, 医学部, 非常勤助教 (80592633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古郡 規雄 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20333734)
下田 和孝 獨協医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30196555)
菅原 典夫 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80431435)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フレイル / 統合失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
精神医療の現場では、高齢化した統合失調症の罹患者において、死亡リスクの上昇につながる身体的脆弱性、すなわちフレイルへの対応が課題となっている。統合失調症は、フレイルのリスク因子である肥満や糖尿病の合併割合が若年期から高く、高齢化してからのフレイル有症割合は一般集団の約 3 倍と推定される。しかし、有効な予防策の基礎となる統合失調症において特徴的なフレイル発症メカニズムについての研究はほとんど行われていないのが現状である。そのため、本研究では、若年期からの糖脂質代謝異常により生じる終末糖化産物などの生物学的要因に着目し、フレイルのメカニズムを明らかにすることを目的とした。なお、フレイルを定義する基準として、日本版 CHS 基準を用いた。これまでの調査により、214 名の協力を得たが、体組成測定に際してのふらつきが問題となり、安全上の配慮から欠測とせざる得ない状況を生じることもあった。調査協力者の安全を確保しつつ、精度を保ったデータを得るための環境整備が課題であると明らかになった。次年度は、縦断的観察によりデータを得て、本研究計画を完遂させる方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査開始段階より感染症蔓延の影響を受け、全体的に計画が遅延した。横断的評価については完遂できたが、縦断的調査を完遂できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
計画進捗の遅れにより、当初計画期間中に、縦断的調査を完遂できなかった。そのため、次年度は、縦断的観察によりデータを得て、本研究計画を完遂させる方針である。
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Causes of Carryover |
計画よりも調査実施が遅延し、縦断調査を完遂できなかったため、次年度使用額が生じた。次年度は、縦断的観察によりデータを得て、本研究計画を完遂させるが、計画書にある通り、アドヒアランス確認を目的とする薬物血中濃度測定を実施する予定である。そのために必要な試薬およびディスポ・プラスチック類を購入し、また、英文校閲や投稿費用が発生する。
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