2022 Fiscal Year Research-status Report
Causes of epigenomic abnormalities in Alzheimer's disease and their implications for neurodegeneration
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21K07553
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小林 伸行 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20385321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
品川 俊一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90459628)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / DNAメチル化 / COASY / バイオマーカー / 認知症 / 単純ヘルペスウイルス1型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアルツハイマー病 (AD)でDNAメチル化量が変化している機序を明らかにすることを主な目的としている。令和4年度では、単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1)のカプシドタンパクVP26がCOASY遺伝子プロモーター領域のDNAメチル化量 (COASY me)を上昇させることを論文として発表した。 しかし、実際にAD脳でHSV-1が潜伏感染していることを日本で検証した報告はない。そこで、東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンク/神経病理との共同研究にて、AD (n=5)及び非認知症高齢者 (n=5)の死後脳でHSV-1 DNAとRNAの検出を試みた。その結果、これらの死後脳全てから非常に低レベルながら、HSV-1 DNAが検出された。また、HSV-1 VP26はADの80 % (4/5)、NCの20% (1/5)から検出された。このことはADでは、HSV-1の再活性化が生じていることを示唆した。しかし、HSV-1による脳炎が生じていることは明らかではなく、死後の変化である可能性も否定できない。しかし、ADでは、非認知症患者よりもHSV-1が多く潜伏感染している可能性が考えられた。 また、慶應義塾大学精神医学教室との共同研究で、荒川区の65歳以上の高齢者 (n=1048)を対象に、COASY meの測定を開始した。これは令和5年度に解析し、発表する予定である。 さらに、ADでDNAメチル化量が上昇している部位をCOASY meのほかに131箇所同定し、特許出願を行った。COASY meのreal-time PCR法による簡便な測定法を開発し、特許出願を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに論文発表、特許出願を終え、十分な業績を達成し、概ね計画通りに進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、引き続き慶應義塾大学精神医学教室との共同研究にて、荒川区の65歳以上の高齢者を対象とした解析を行っていく予定である。このことから、COASY me測定のアルツハイマー病バイオマーカーとしての有用性を検証するとともに、暦年齢、脳年齢やそのほかの因子との関連を明らかにする予定である。 また、本研究で明らかにした研究結果を論文化する予定である。
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Causes of Carryover |
研究を実施するに当たり、研究費を主に試薬類等の消耗品の購入に使用したが、1万円未満の端数が生じたため、次年度に繰り越して使用する。 次年度は主に実験に用いる消耗品とともに、論文作成費用に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)