2023 Fiscal Year Annual Research Report
Causes of epigenomic abnormalities in Alzheimer's disease and their implications for neurodegeneration
Project/Area Number |
21K07553
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
小林 伸行 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (20385321)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
品川 俊一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90459628)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / DNAメチル化 / COASY / エネルギー代謝 / エピジェネティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアルツハイマー病 (AD)でDNAメチル化量が変化している機序を明らかにすることを主な目的としている。最終年度である令和5年度では、今まで採取した血液臨床サンプルの解析を主に行った。 慶應義塾大学精神医学教室との共同研究で、荒川区の65歳以上の高齢者 (n=1048)を対象に、methylation-sensitive high-resolution melting (MS-HRM)法によって、COASY DNAメチル化量の測定を行った。その結果、これらのうち、軽度認知障害 (MCI)と診断された被験者は非認知症高齢者と判定された被験者と比較して、COASY DNAメチル化量が有意に高いことが明らかとなった。これは以前に報告した内容を再現するものであり、COASY DNAメチル化量の変化はアルツハイマー病の発症に影響を与えることが示唆された。さらに、 COASY DNAメチル化量は年齢や性別の影響を受けることを明らかにした。 また、MS-HRM法によるDNAメチル化量の測定では、特定のCpG部位を同定できていなかった。そこで、パイロシーケンス法によって、DNAメチル化測定を行い、アルツハイマー病で有意に変化するCOASY遺伝子プロモーター領域に存在する単一のCpGを同定した。これによって、リアルタイムPCRによるDNAメチル化測定が可能となった。さらに、同CpGをデジタルPCRによって定量することで感度の向上を見込めることが明らかとなった。
|
Research Products
(7 results)