2023 Fiscal Year Annual Research Report
Impact of non-coding RNA pathways in radiation-induced immune response
Project/Area Number |
21K07582
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
影山 俊一郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60644979)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | RIG-I / RNA virus sensor / ISRE / 放射線治療 / 肺非小細胞癌 / 1細胞解析 / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では肺非小細胞癌株A549を用いて、放射線が誘導するRNA sensor依存的な免疫応答のメカニズムを調べた。我々はRIP-Seqを用いて放射線照射後の細胞内で発現が上昇し、RNA sensorであるRIG-Iに直接結合するRNAを同定した。その結果、放射線照射によりレトロウイルスに由来するERVに属するトランスポゾンが活性化し、RIG-I pathwayを介したインターフェロン応答が免疫応答を誘導することを明らかにした。さらに、放射線治療中の食道癌組織を用いたscRNA seqによりこれらのトランスポゾン、RIG-Iとその下流依存的な免疫応答ががん組織内でも活性化しており、免疫応答に関与することを確認した。 本研究の成果は放射線が誘導するがん免疫応答メカニズムをin vitro, in vivoで証明した研究であり、RNA sensorであるRIG-Iのリガンドを直接確認した初めての研究である。本研究成果は2023年Communication Biology誌、Science Advances誌に掲載された。また2023年がん治療学会、癌学会でも発表され、癌学会では優秀演題賞を受賞した。
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