2021 Fiscal Year Research-status Report
Construction of higher-order dysfunction diagnosis system after anterior communicating artery aneurysm by non-contrast perfusion MRI
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21K07587
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山崎 哲郎 東北大学, 大学病院, 助教 (70250769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麦倉 俊司 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (20375017)
高橋 昭喜 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80148874)
森 菜緒子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90535064)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 前交通動脈瘤 / 高次機能障害 / 非造影ASL法 |
Outline of Annual Research Achievements |
前交通動脈瘤術後にはしばしば記憶障害を主とする高次機能障害が生じる.手術後に記憶障害を中心とする高次機能障害(術後高次機能障害)を生じることがある.運動麻痺がなく,退院時に予後良好と判定された症例においても高次機能障害が生じることがあり,患者のQOL低下の一因となる.治療としては早期のリハビリテーション加え,コリンエステラーゼ阻害剤の有効性が報告されている. 我々は,3D-MRIと脳血流SPECTを用いて前交通動脈穿通枝のsubcallosal artery の損傷とその灌流領域を含む前脳基底部の血流低下が高次機能障害に関連することを報告した.治療薬としてコリンエステラーゼ阻害剤の効果が期待されている.しかしながら,脳血流SPECTは,放射線被曝,検査費用の点から頻回の実施が困難である.非造影MRIのArterial spin labeling (ASL)法では動脈血中のプロトンをラジオ波で磁化ラベルし,内因性トレーサーとして非侵襲的に血流を評価できる.本研究では,非造影ASL法による術後高次機能障害の診断と治療効果判定法を確立する.具体的には, 1)前脳基底部の局所脳血流定量に妥当な非造影ASL評価法を検証する.2) 周術期・慢性期のASL法定量による術後高次機能障害の診断能を確認する.3)コリンエステラーゼ阻害剤投与の有効性評価においてASL法の妥当性を検証する.我々は,1)非造影ASL法が前脳基底部の血流評価に妥当かどうかの検証を行い,2)ASL法による前交通動脈瘤周術期および慢性期の脳血流評価が術後高次機能障害と関連することを確認し,3)コリンエステラーゼ阻害剤投与による有効性評価においてASL法の妥当性を確認する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
周術期の前交通動脈瘤術後症例のリクルートに時間を要している.
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Strategy for Future Research Activity |
近隣の脳卒中専門病院との連携により患者リクルートの促進を行う.
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Causes of Carryover |
患者リクルートに時間を要し,撮像,解析に遅れが生じ次年度使用額が生じた.
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