2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of high-speed coronary MRA imaging method using compressed sensing
Project/Area Number |
21K07621
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
城戸 倫之 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20600810)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城戸 輝仁 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50403837)
中村 壮志 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (50794468)
田邊 裕貴 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (70836189)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 心臓MRI / Compressed Sensing / 冠動脈MRA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、冠動脈MRA撮像に最新の高速撮像技術であるCompressed Sensing (CS)を併用(CS coronary MRA)した際の撮像時間短縮効果や画質を検証した。 CS coronary MRAに関して自由呼吸下で最適画質を得られるパラメータを構築、従来法によるcoronary MRA画像と比較検討した。対象は当院で同意を得られた正常ボランティア20例で、従来法によるcoronary MRAと4段階に変化させたCS倍速factor(2.6, 4.0, 5.8, 9.0)を用いたCS coronary MRAを撮影し、それぞれの撮像時間と4段階の定性的画質評価、血液と心筋の信号・ノイズ比(SNR)および血液と周囲脂肪とのコントラスト比(CR)を用いた定量的評価を行った。 CS倍速factorを上げるほど撮像時間は短縮し、SNRは低下、CRはあまり変化がみられなかった。定性的画質評価では、CS factorが5.8まで増えると大きくスコアが低下したため、CS coronary MRAの最適なCS倍速factorは4.0と定義し、これ用いて従来法との比較検討を行った。 撮像時間は従来法で平均15分49秒に対してCS coronary MRAでは4分6秒と大幅に短縮した。SNRは従来法でやや高い傾向にあったが、CRには大きな違いは無かった。定性的画質評価では従来法(3.8±0.4)に対して、CS coronary MRA(3.4±0.6)と良好な画質が得られた。 以上の結果より、CSを用いたcoronary MRAは従来法と比較して良好な画質を維持したまま、撮像時間の大幅な短縮が得られる可能性が示唆された。これは患者負担の軽減という点でも大きなメリットになると思われる。
|