Analysis of factors affecting diagnostic ability of clinical preoperative MRI in endometrial cancer.

2022 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 21K07641
• Research Institution: Osaka University
• Principal Investigator: 坪山 尚寛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00423187)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 福井 秀行 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (00721101) ; 大西 裕満 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20452435) ; 中本 篤 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (20625199) ; 太田 崇詞 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20868088)
• Project Period (FY): 2021-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: 子宮内膜癌

Outline of Annual Research Achievements

子宮内膜癌の術前MRIによる深部筋層浸潤の評価は術式決定に重要な役割を果たす。本研究は、子宮内膜癌の筋層浸潤について過去10年間に渡って実臨床における術前MRIの診断精度を調査し、診断精度に及ぼす影響因子を撮影因子、画質因子、読影者因子、患者因子、腫瘍因子について多角的に解析するものである。
令和3年度には、過去10年の子宮内膜癌患者のデータベースを作成し、術前MRI診断と術後病理診断から経時的な術前MRIの診断能を算出した。さらに術前MRI診断能に対する影響因子を解析するためのデータとして、撮影情報、画質情報、読影者情報、患者因子情報、腫瘍の組織型などについてデータ収集を行った。また、病理学的解析に向けた顕微鏡システムの構築を行った。
令和4年度には令和3年度に収集した撮影因子、画質因子、読影者因子、患者因子に関するデータの解析を行った。また、顕微鏡システムを用いた腫瘍の病理学的因子の解析を行い、データベースの構築を進めた。病理学的なデータと他の因子を総合して、最終的な解析を今後行う予定である。この結果によって、今後、実臨床レベルで診断能を向上させるために改善すべき課題が明らかとなる。
MRIファントムを購入し、ファントム実験を開始した。コントラストも空間分解能と視認性の関係に影響するため、異なるコントラストの空間分解能を調べることができるファントムを用意した。MRIの撮影空間分解能と診断能の関係、またそこに及ぼすコントラストの影響について今後解析を行う。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

データベース作成及び解析が順調に進捗している。
ファントム実験も順調に進捗している。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度は、作成した臨床的なデータベースに病理学的データベースを加えて、MRI診断能に対する影響因子の多角的データ解析を行う。また、MRIファントム実験の結果についても解析を行う。

Causes of Carryover

新型コロナ感染症の状況により海外学会での情報収集活動が無かったため、旅費が予定よりも低い額となった。
最終年度の予定額が約12万増えたが、令和3年度に顕微鏡システムを構築するために最終年度から30万円を前倒ししたため、最終年度はほぼ予定通りの計画を行う。