2023 Fiscal Year Research-status Report
腫瘍内微小環境を考慮したエマルションを用いた新規カテーテル治療の開発
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21K07709
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
田中 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70326338)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | IVR |
Outline of Annual Research Achievements |
エマルションの安定性をさらに改善する乳化剤を模索することを目的に研究を行った。o/w 系エマルション連続相w のための水溶性界面活性剤代替となる高分子製剤の利用可能性を探索した。まず、pickerlingエマルションとして現在臨床使用されている粒子を応用するできないかゼラチン粒子(1mm 粒)およびビーズ(100-300um)の水溶液への溶解性を調査したところ50℃24hの条件でともに全く溶解する様子なく、連続相w 用界面活性剤としての利用はできないとの結果に至った。続いて不溶ゼラチン粒子製剤 1mm80mgバイアル内の溶液(生理食塩水)を o/wエマルションの連続相 wとして利用を調査したところo/w エマルションを形成し、不溶ゼラチン分散液の溶液のみを連続相w として十分利用できると評価できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定からpickerlingに用いる粒子、乳化剤を変更したため。
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Strategy for Future Research Activity |
分散相o 内の親水性または疎水性微粒子によるPickering-s/o/w エマルションの安定性および不溶ジェルパート除去分散溶液を連続相w に用いたo/w エマルションの安定性を評価する。
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Causes of Carryover |
予定より研究がやや遅れているため
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