2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of high-precision dose evaluation system with the uncertainty in radiotherapy
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21K07722
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
棚邊 哲史 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80743898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 智成 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80885517)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 不確かさ / マージン / シングルアイソセンタ / カウチモデリング / 動体追跡放射線治療システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、放射線治療計画装置の線量分布に不確かさを加味した線量評価を実現することである。2023年度に行った研究実績の主な概要を以下に示す。 (1)前立腺がん全摘出後再発症例の放射線治療における動体追跡放射線治療システムSyncTraX FX4の位置照合精度評価を行い、従来使用されているリニアックのkV画像を用いた照合と概ね同等の不確かさであることを示した。これらの成果は日本放射線腫瘍学会第36回学術大会(2023.11.30-12.2)にて報告した。 (2)シングルアイソセンタ照射法の患者線量検証におけるカウチモデリングの影響を評価し、カウチのCT値の不確かさが線量分布に及ぼす影響を定量的に評価し、最適なCT値を提案した。これらの成果は第51回日本放射線技術学会秋季学術大会(2023.10.27-29)にて報告した他、米国医学物理学会の論文雑誌Medical Dosimetryに掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画調書に沿った研究進捗状況は遅れていることから、現在までの進捗状況区分は「やや遅れている。」と自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は主に以下研究を遂行する予定である。 TrueBeam(Varian社製)およびSyncTraX FX4システム(島津製作所社製)それぞれの照合装置における臨床データを用いて、患者位置誤差に対する不確かさを評価する。また、後者のシステムは動体追跡放射線治療が可能であるため、動体時の不確かさについても検討し、最終的に線量分布へ及ぼす影響を定量的に評価する。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により予定していた国内外での学会発表を控えたため。 次年度使用額については2024年度の国内学会での発表や論文執筆費に使用する。
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