2022 Fiscal Year Research-status Report
先天性心疾患における術後リンパ管合併症の発症予測と早期診断法の確立に関する研究
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21K07739
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
喜瀬 広亮 昭和大学, 医学部, 准教授 (40436879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 義典 昭和大学, 医学部, 教授 (10534670)
富田 英 昭和大学, 医学部, その他 (60180171)
藤井 隆成 昭和大学, 医学部, 教授 (60384450)
羽尾 裕之 日本大学, 医学部, 教授 (40393243)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / リンパ瘻 / 乳糜胸水 / 乳糜心嚢 / 乳糜腹水 / リンパ管解剖 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、先天性心疾患術後急性期に生じるリンパ瘻の発生を予測し、遠隔期に生じるリンパ瘻の包括的診断法の確立するため、診断プロトコールを作成し、先天性心疾患の術前・術後のスクリーニング検査および検査結果に基づいた治療を行った。フォンタン手術後の合併症(蛋白漏出性胃腸症)4例、先天性心疾患術後に関連したリンパ管障害3例の検出が可能であった。現在もスクリーニングならびにリンパ関連の合併症を生じた症例の原因検索として、非造影MRIを使用したリンパ管の評価を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当施設で先天性心疾患手術を行う症例については、ほぼ全例同意が得られ術前のスクリーニング検査を行っている。また、術後に生じたリンパ管障害の症例についても同検査を行い原因の解明および治療方法の選定に役立っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続きリンパ管構造を明らかにするべく、検査を継続し、結果を集計の上、学会発表・論文発表をおこなっていく。
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Causes of Carryover |
MRI解析用に購入を予定していたソフトウェアが他のソフトで代用出来たため、次年度使用額が生じた。 研究は予定通り進行しており、引き続き術前および術後の非造影リンパMRIを継続し、フォンタン手術後の合併症と先天性心疾患術後のリンパ管に関連した合併症の原因検索を行っていく。次年度は、令和4年度までに実施した評価内容を解析し学会発表と論文報告を行う。
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