2021 Fiscal Year Research-status Report
A nationwide study to explore medical management and long term prognosis in patients with Kawasaki disease using the national database of health insurance claims and specific health checkups of Japan.
Project/Area Number |
21K07878
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
小林 徹 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臨床研究センター, 部門長 (50431713)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 川崎病 / National Database / 遠隔期 / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
今までに、遠隔期川崎病患者を対象とした悉皆性の高い大規模診療実態調査は存在しない。NDBは、国民皆保険制度をとる日本における保険診療の悉皆データであり、川崎病遠隔期治療実態の解明に寄与することが期待されるが、川崎病を対象としたNDB解析は実施されていない。本研究の目的は、現在その実態が不明な川崎病罹患患者の遠隔予後をNDBを用いて明らかにする事である。 2011年~2018年までの川崎病関連病名が付与された患者情報をNDBより特別抽出した。NDBデータベースより入院にて、免疫グロブリンまたはCOX阻害薬を投与された、「ICD-10コード M30.3(川崎病関連病名)」の確定病名が付与された川崎病患者ファイルを抽出し、統計解析可能なデータセットを作成した。現在川崎病発症時背景、急性期治療の詳細、遠隔期治療の詳細、遠隔期検査内容の詳細、心血管イベントの有無、まれな有害事象の有無等について解析を進めている。 本研究は大規模データベースを用いた探索的研究であり、アウトカムの定義(NDBからの抽出条件)を複数設定することにより複数のアウトカムと暴露因子との因果効果について調査する事が理論上可能である。研究実施期間内①冠動脈瘤重症度別の川崎病遠隔期治療実態②冠動脈瘤重症度別に時間依存性心血管イベント発生リスク③抗血小板薬・抗凝固薬投与患者における時間依存性出血イベント発生リスク④アスピリン内服中の川崎病患者におけるReye症候群発症の有無/発症リスク等が明らかになると期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年~2020年のNDBデータ特別抽出許可が未達のため、既に取得した期間の情報のみを利用し解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に定めた手順に則り、引き続き研究を実施していく。
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Causes of Carryover |
厚労省に申請したNDB特別抽出がガイドライン改変の影響もあり遅延したため。
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