2022 Fiscal Year Research-status Report
ヒストン脱メチル化酵素阻害剤による膵管癌に対する新たな腫瘍免疫療法の開発
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21K07882
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
川久保 和道 北海道大学, 大学病院, 助教 (80633578)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 膵管癌 / Epigenetics / 腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
KDM5阻害剤を用いて、各種膵癌細胞株に対し、細胞増殖抑制効果を調べたところ、感受性の高い細胞株と低い細胞株があることがわかった。それらの細胞株の遺伝子変異を、大規模データベースを用いて比較し、KDM5阻害剤の感受性に関わる遺伝子変異をピックアップし、サンガーシーケンスにて確認を行なった。遺伝子変異がある細胞株とない細胞株に対し、それぞれ、CRISPR-Cas9システムにより、遺伝子改変を試みた。相補的DNAをそれぞれ作成し、ガイドRNAを設計し、Cas9タンパクをTransfectionした後、単クローン化して、関心領域をPCR増幅し、遺伝子改変ができているかを確認した。遺伝子変異がある細胞株では、Heteroに遺伝子改変が行われていたが、変異がない細胞株では遺伝子改変が行われていなかった。Heteroに遺伝子改変が行われた細胞株に対し、再度CRISPR-Cas9システムを用いて遺伝子改変を試みたが、Homoに遺伝子改変が行われている細胞を単クローン化することができなかった。親細胞株とHeteroに遺伝子改変が行われた細胞株を用いて、KDM5阻害剤による細胞増殖抑制効果を調べて見たが、両者に有意な差は認められなかった。遺伝子改変に用いる、Cas9タンパクの量、ガイドRNAの量、相補的DNAの量を増加させて、遺伝子改変を試みて見たが、やはりHeteroに遺伝子改変しかおこらなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
CRISPR-Cas9による遺伝子改変がうまくいっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
RNAシーケンスを行い、候補遺伝子を同定していく。
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Causes of Carryover |
バイオインフォマティクスを行なっていないため。
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