2022 Fiscal Year Research-status Report
Hepatitis B vaccination for immunocompromised hosts
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21K07908
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
四柳 宏 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30251234)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | B型肝炎ワクチン / 濾胞性T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は健常者を対象にcTfh (CD4+CXCR5+)の検出を行った。健常者2名からCD4陽性T細胞を抽出し、5g/ml BFAで刺激した後cTfhの分離を行った。cTfhには、PD-1、ICOS陽性の細胞が存在するものの、全体の割合は5mg/ml BFAで刺激したCD4陽性T細胞の4%程度であった。 引き続いて分泌タンパク質IL-21のフローサイトメトリーによる検出を行った。概ねcTfh細胞の20-40%がIL-21陽性であった。また、cTfhのT-cell subset解析も実施し、割合などは一般的なCD4 T-cellで実施した時と同様であることが分かった。また、CXCR6およびCCR3を用いたcTfh17、cTfh1、cTfh2の分m離と、PD-1の検出にも成功し、cTfhは殆どがcTfh2に分類され、一部cTfh17に分類されることが分かった。 測定系の確立が行えたため、現在HBワクチン効果のあったHIV症例8名、効果のなかった症例15名を対象にした倫理申請を行っており、これらの症例から末梢血単核球を抽出し、cTfh (CD4+CXCR5+), CD4+CXCR5陽性細胞の解析を行う予定である。 今後の検討ではPMA, Ionomycin, Brefeldin Aを添加してポリクローナルに刺激を加えて解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度、二年度と新型コロナウイルス感染症の流行により研究を行う研究者が本プロジェクトに費やす時間が十分にとれなかったこともあり、患者検体の解析に必要な手続きを行う時間が十分にとれなかった。健常者での検討がほぼ終了したため、三年度は研究の円滑な遂行を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
上述の通り、現在患者に対する倫理申請中であるため、これが通った段階で患者検体の解析を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
患者に対する検討を進める時間的余裕がなかったため、実験に要する物品の購入が十分に行えなかった。次年度にその分を主に消耗品として遂行の予定である。
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