2021 Fiscal Year Research-status Report
ct-DNAと剖検検体を用いた膵癌化学療法中に生じる3次元的遺伝子変化の解明
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21K07946
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
杉森 一哉 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (20448666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉森 慎 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (20876891)
前田 愼 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40415956)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 膵癌 / 化学療法 / 血中遊離遺伝子 / バイオマーカー / 遺伝子解析 / 薬剤抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵癌は,解剖学的な複雑さも相まって診断時には手術適応のない進行例であるケースが数多く見受けられる.進行膵癌に対してFOLFIRNOX (FFX)療法やGemcitabine+nab-Paclitaxel (GnP)療法等の化学療法レジメンが開発され,一定の成果を上げつつあるが,その生存期間中央値は7-11ヵ月程度で,未だ極めて予後不良な難治癌である.これまでに大規模な網羅的遺伝子解析の結果,膵癌の大多数はDriver変異としてKRAS変異(頻度約91%)を有し,その体細胞変異の背景は比較的均一な癌種であると言える.しかしながら,患者毎で化学療法に対する薬剤感受性は大きく異なるとともに,化学療法が不応となるターニングポイントの変化は劇的であり,その耐性化機序の解明と検出が極めて重要であると考える.薬剤耐性化研究が困難を極める最大の要因は,化学療法後の腫瘍組織解析を紐付けした検討が不足してきた点が挙げられる. 本研究課題では,膵癌化学療法中に生じる遺伝子変化を“3次元的”に解明し,治療効果予測マーカーの同定,及び,薬剤耐性化機序の解明を試みることを目的とし,2021年度は主に,症例リクルート及び検体の収集を行った.症例毎のDriver変異を明らかにしつつ,前向きに化学療法施行中の腫瘍由来血中遊離遺伝子(circulating tumor DNA: ct-DNA)に対してdigital PCRでの定量的KRAS変異のモニタリングを遂行可能とする環境・体制の確立を行なった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19感染症蔓延の影響もあり,症例リクルートはやや停滞している.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に確立した環境・体制を基盤とし,症例リクルートを継続しつつ,解析・検討を継続して行う.
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Causes of Carryover |
解析遂行状況により若干の残額が生じたが,次年度以降の解析に併せて使用する予定である.
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