2022 Fiscal Year Research-status Report
メタボロミクス解析を用いた高齢心不全終末期生命活動のモニタリング指標確立
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21K08024
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
元木 博彦 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (50532058)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 心不全 / 予後 / メタボローム / 終末期 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
長野県内で心不全入院加療を行った患者の前向き登録観察研究データベースが構築されており、本研究実施に関する倫理審査で承認を得たのち、残余血清の2次利用に関するオプトアウトを実施した。1036例のレジストリー登録症例から、心血管死亡発症3か月以内10例、6か月以内10例と、2年以上生存例10例を無作為に抽出した。最終的に臨床データと残余血清が利用可能な28例が登録された。 患者血清をキャピラリー電気泳動-質量分析装置を用いたメタボローム解析を実施し、イオン性代謝物質を網羅的に検出した。統計解析として部分的最小二乗回帰を用いることで、3群を区別する寄与度の高い物質を導いた。 結果、カルニチン・アシルカルニチンの低下は3か月以内の超短期死亡との関連が示された。また尿素やジメチルアルギニンといった腎機能障害関連物質の低下は長期生存と関連していることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者登録が、すでに登録されているデータベースを用いていることから簡便であったため。すでに学会発表も行っており研究結果の検討も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
論文作成を行い研究結果の報告を行う。
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[Presentation] Identification of Metabolomic Profile in Early Mortality Patients with Heart Failure2023
Author(s)
Yukari Okuma, Hirohiko Motoki, Koji Yoshie, Masafumi Kanai, Kazuhiro Kimura, Masatoshi Minamisawa, Hideki Kobayashi, Daisuke Kashiwagi, Hiroaki Tabata, Takahiro Okano, Yasushi Ueki, Tamon Kato, Tatsuya Saigusa, Soichiro Ebisawa, Ayako Okada, Koichiro Kuwahara
Organizer
The 87th annual acientific meeting of the Japanese Circulation Society