2021 Fiscal Year Research-status Report
Pulmonary artery ablation for medication refractory pulmonary hypertension (PARPH) study
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21K08094
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
大郷 剛 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (80617077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 竜男 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (00749765)
上田 仁 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (00794249)
永瀬 聡 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (50397907)
草野 研吾 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60314689)
浅野 遼太郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤研究員 (60827004)
辻 明宏 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70598367)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / 肺動脈性肺高血圧症 / 肺動脈除神経術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、肺高血圧症は希少難治性疾患で予後不良な疾患であり肺高血圧症治療薬により予後は改善しつつあるが「治療抵抗性患者」が存在し、予後は5年生存率22%と非常に悪く新規治療法が強く望まれる。肺高血圧症には以前より自律神経の関与が報告されており、2015年に肺動脈除神経術の有効性が報告されている。本研究は治療抵抗性肺高血圧症患者を対象にし、肺動脈除神経術介入の有効性(全死亡含む複合イベント)と安全性を検討する。<研究の手順>単群、非ランダム化、オープンラベル、無対照、介入であり、16歳以上、肺高血圧症と診断された患者のうち、内科的治療でもNYHAⅢ以上の症状を有する治療抵抗性の患者を対象とする。主要評価項目は全死亡、肺移植、病状悪化(心不全入院もしくは6分間歩行距離の15%以上の低下もしくはWHO-FC悪化もしくはPAH治療薬強化)の複合イベント発生までの期間とし、主な副次評価項目は全死亡までの期間、肺移植までの期間、病状悪化(心不全入院もしくは6分間歩行距離の15%以上の低下もしくはWHO-FC悪化もしくはPAH治療薬強化)までの期間とする。予定登録症例数は20例で終了とする。
2021年度の研究実績は以下の如くである。 ①本研究の試験計画を立案し、特定臨床研究として大阪市立大学臨床研究審査委員会で承認、先進医療Bの承認、および国立循環器病研究センターでの高難度新規医療技術、医療機器適応外使用の特定臨床研究の承認を受けた。 ②本研究の患者リクルートおよび、治療を開始し、2022年2月までに計12症例に治療を実施した。試験途中であるが現在までの中間の右心カテーテル検査による血行動態の解析においては肺血管抵抗等の血行動態の改善を認めている。12例において肺動脈除神経術による手技中の重篤な有害事象はなく、安全性評価委員会でも特に問題は指摘されていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①本研究の試験計画を立案し、特定臨床研究として大阪市立大学臨床研究審査委員会で承認、先進医療Bの承認、および国立循環器病研究センターでの高難度新規医療技術、医療機器適応外使用の特定臨床研究の承認を受けた。 ②本研究の患者リクルートおよび、治療を開始し、2022年2月までに計12症例に治療を実施した。試験途中であるが現在までの中間の右心カテーテル検査による血行動態の解析においては肺血管抵抗等の血行動態の改善を認めている。12例において肺動脈除神経術による手技中の重篤な有害事象は発生しておらず、安全性評価委員会でも特に問題は指摘されていない。 ③2021年度中に20症例の試験治療を実施する計画であったが、新型コロナウイルス感染症蔓延による入院制限や検査入院延期の影響で対象患者の選定が予定通り進まず、症例登録期間延長が必要となったため、試験期間を1年延長することとして研究計画の変更を行い、2021年10月大阪市立大学医学部附属病院臨床研究審査委員会にて承認。2021年11月厚労省先進医療技術審査部会にて承認を受けた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度中に20症例の試験治療を実施する計画であったが、新型コロナウイルス感染症蔓延による入院制限や検査入院延期の影響で対象患者の選定が予定通り進まず、症例登録期間延長が必要となったため、試験期間を1年延長することとして研究計画の変更を行い、2021年10月大阪市立大学医学部附属病院臨床研究審査委員会にて承認。2021年11月厚労省先進医療技術審査部会にて承認を受けた。2022年5月現在で13例の症例の治療が行われており、近隣施設への症例相談を行い紹介を増加し、残り7例の治験を終了させ、来年より今後フォローデータの集計をこなっていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナウィルス蔓延により他府県への出張ができず旅費の執行ができなかったため
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