2023 Fiscal Year Research-status Report
手根管症候群手術症例を対象としたアミロイドーシスの早期発見に関する研究
Project/Area Number |
21K08131
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高潮 征爾 熊本大学, 病院, 助教 (50573599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | アミロイドーシス / 手根管症候群 / 心不全 / 診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
手根管症候群症例の摘出滑膜におけるアミロイド沈着率や性別および年齢ごとの陽性率、アミロイド陽性に関連する因子について検討を行った。アミロイド陽性率は37%であり、高齢、男性、腰部脊柱管狭窄症を有する症例、両側手根管症候群症例においては陽性率が高かった。また120名(平均70.4歳:男性57%)の手根管症候群手術時に摘出した滑膜にアミロイド沈着を認めた症例においては、心アミロイドーシスのスクリーニングの同意を得て、スクリーニング検査(心電図、心エコー、バイオマーカー:BNP、高感度トロポニン、Free light chain)を実施した。そのうち12名の症例については心アミロイドーシスを疑う所見を認めていたため、ピロリン酸心筋シンチグラフィという診断特異性の高い画像診断を実施したところ、6名において陽性所見を得ており、これらの症例については野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシスと診断している。いずれの症例も心不全はなく、きわめて病初期の状態であった。これらの結果については欧州心臓病学会にて発表し、Circulation Journal誌にAcceptされた(Takashio S, Kato T, Tashima H, Irie H, Komohara Y, Oguni T, Morikawa K, Kuyama N, Tabata N, Hanatani S, Yamamoto E, Matsushita K, Ueda M, Tsujita K. Prevalence of Cardiac Amyloidosis in Patients Undergoing Carpal Tunnel Release With Amyloid Deposition. Circ J. 2023 Jul 25;87(8):1047-1055. doi: 10.1253/circj.CJ-23-0223. Epub 2023 Jun 13. PMID: 37316262)。 現在初回スクリーニングにおいて心アミロイドーシスの可能性が低いと判断した症例について、経年的な変化を評価するために、1年に一度のスクリーニング を実施。心アミロイドーシスの発症における経時的な推移を評価している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに論文は1本作成は終わっており、現在研究に協力してくれている方を対象として経時的な心機能の評価を実施し、すでに20名程度、5年間の経過観察を終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き経時的な推移を評価するために1年に一度のスクリーニングを実施していく予定である。今後3年目を目処に経時的な臨床所見の推移については論文で報告する予定である。
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Causes of Carryover |
ESC heart failure誌への投稿費用が高額であったため、次年度と併せて使用する。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Prevalence of cardiac amyloidosis in patients undergoing carpal tunnel release with amyloid deposition in removed tenosynovium2023
Author(s)
Seiji Takashio, Teiji Kato, Hikaru Tashima, Hiroki Irie, Yoshihiro Komohara, Mami Morioka, Kei Morikawa, Noriaki Tabata, Koichiro Fujisue, Shinsuke Hanatani, Eiichiro Yamamoto, Kenichi Matsushita, Mitsuharu Ueda, Kenichi Tsujita
Organizer
European Society of Cardiology Congress
Int'l Joint Research