2021 Fiscal Year Research-status Report
COPDにおける身体非活動と認知機能障害の併存病態の解析システム構築
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21K08180
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
平野 綱彦 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (00382333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 和人 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20347602)
堂西 倫弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70326354)
高橋 隼 和歌山県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10508021)
大石 景士 山口大学, 医学部附属病院, 診療助教(4日/週) (60771409)
角川 智之 山口大学, 医学部, 教授(特命) (90570953)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体活動 / フレイル / 脳構造 / COPD / 認知機能障害 / 脳内ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
脳のフレイルはCOPDにおける予後不良の病態メカニズムと関連していることが示唆される。そこで本年では、COPD患者40名を対象に海馬体積とフレイル、抑うつ症状、QOLの関連を検討した。FreeSurfer(Ver 6.0)を用いて海馬体積(left whole hippocampus, right whole hippocampus, 両側それぞれ7領域のhippocampal subfields)を算出し、基本チェックリスト(KCL: 厚生労働省)を用いてフレイルを、Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)を用いて抑うつ・不安症状を、WHO QOL26を用いてQOLを評価し、各指標間の関連を検討した。HADSはWHO QOL26およびKCL(フレイル)と有意な相関関係を認めた。またKCLは左右の海馬、subiculum, presubiculumの各々の体積と有意な負の相関を示した。HADSは海馬体積と有意な関連はなかったが、WHO QOL26は左のCA1と有意な関連を認めた。以上よりCOPD患者のQOLはフレイル、抑うつと密接に関連し、フレイル病態が海馬体積減少と関連し、QOL低下に寄与することが明らかになった。つまりCOPDにおける抑うつとQOLの関連性には、フレイルに伴う海馬体積の減少を介したBrain frailtyがQOL低下の病態生理に含まれる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題は、脳構造解析とともに、脳内ネットワーク解析も併せて行うものであるが、後者については大量のデータ解析を要し、現在効率的な解析手法を選別しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、研究分担者とのミーティング回数を増やし、より効率的な解析手法を特定し、大量のデータ解析の効率化という課題を遂行する方針である。
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Causes of Carryover |
理由:成果の発表等の旅費がWEBでの発表となり、不要になったため。
計画:データ解析用ソフトetcを購入費に充てる予定。
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Research Products
(13 results)