2023 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of TSLP on the suppression of type 2 spontaneous lymphocyte-dependent asthma by interferon
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21K08188
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
岡田 直樹 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 客員研究員 (90815408)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 喘息 / TSLP / インターフェロン |
Outline of Annual Research Achievements |
TSLPとIL-33はウイルス感染によってnecrosisした細胞の核から放出 されるサイトカインであるが、IL-33とTSLPを敢えて分けて投与することで IL-33で惹起さ れる ILC2依存的なnon-atopicな喘息にIFNs産生が及ぼす影響、あるいはIFN感 受性にTSLP影響を 及ぼす場合もあるか機序を検討した。好酸球増多させるIL-5、 気道過敏性上昇や気道粘液産 生細胞(杯細胞)過増殖に関わるIL-13産生量は、 IL-33単独投与したマウスにpoly I:Cした群 よりもIL-33/TSLP投与したマウスに poly I:C投与した群で高い傾向にあると同時に、ILC2の活 性を抑制するIFNsの 産生は、逆のIL-33単独投与したマウスにpoly I:C投与した群で最もIFN産 生上 昇し、 IL-33/TSLP投与したマウスにpoly I:C投与した場合ではIFN産生量が抑制 されたことから、喘息患者が気道へのウイルス感染により喘息増悪し、その際 のIFN産生量は健常者が 気道へのウイルス感染した場合よりも少ないことへの整合性がついた。気道上皮細胞がIFN-λ の産生細胞の一つであることが示された が、BEAS2B細胞とBMDCにおいて、PMAの刺激によってIFN-λ産生が認められるものの、poly I:CによるIFN-λ産生増加や、TSLP存在下のpoly I:C刺激ではIFN-λ 産生増加のキャンセルされる様が共に認められなかった。TSLPは喘息においてIFN-λの誘導を抑制し、好酸球性気道炎症を増悪している可能性が示唆された。
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