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2021 Fiscal Year Research-status Report

フローサイトメトリーを利用した腎線維化機序の解明

Research Project

Project/Area Number 21K08246
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

廣村 桂樹  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70292597)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords腎臓病学 / 尿細管障害 / 筋線維芽細胞 / 腎線維化 / 腎不全
Outline of Annual Research Achievements

筋線維芽細胞の特徴をフローサイトメトリーで検討するために、片側性尿管結紮(UUO)を行い線維化した腎臓をコラゲナーゼ処理することにより細胞を単離して解析を行った。16-22週齢のC57BL/6マウスを用いてUUOを行ない、フローサイトメトリーを用いて評価を行った。細胞はUUO後2, 4, 7, 14, 21, 28日目の腎臓から回収した。CD45.2、CD11b、F4/80による染色を行うと、CD45.2+ CD11b+ F4/80+群の細胞数増加が大きく、UUO後7、14日目をピークに増加していた。続いて筋線維芽細胞のマーカーとしてαSMAを指標に検討を進めた。αSMA陽性細胞数はUUO後14日頃をピークに増加していたため、以降の検討は14日後の腎臓を用いて行った。CD45.2で分類するとCD45.2-群の方がαSMA陽性細胞の割合が大きかった。続いてvimentin, CD73, CD34, PDGFRβとの関連を調べると、CD45.2+群ではαSMA陽性細胞はわずかであったが、vimentinは大部分の細胞で陽性であった。CD45.2-群では、αSMA+細胞は、vimentinはほぼ全て陽性、CD34はほぼ陰性、CD73は20%程度陽性、PDGFRβは60%程度陽性であった。しかしvimentin陽性細胞の中でαSMA陽性細胞の割合は30%程度と相関は弱く、一方αSMAとPDGFRβの発現強度は強く相関していた。αSMAとPDGFRβの相関を免疫染色でも確認したところ、αSMAとPDGFRβは概ね一致した。αSMAは主にCD45.2-群に存在したことから、筋線維芽細胞の大部分は非血球系細胞由来であると考えられた。vimentin、CD34、CD73はαSMAとの相関は弱く筋線維芽細胞のマーカーとしては適さず、PDGFRβがマーカーとして適しているものと考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

UUOにおける経時的な解析を行い、PDGFRβ、αSMAやその他のマーカーとの関連について詳細な検討ができた。

Strategy for Future Research Activity

1)各種腎線維化モデルにおける筋線維芽細胞のフェノタイプと動態の検討、2)遺伝子発現解析用アレイによる筋線維芽細胞への形質変換に関連する分子の探索、3)筋線維芽細胞に形質転換をするマウス腎細胞の培養系の確立について検討する。

Causes of Carryover

細胞培養系の検討の開始が少し遅れたことより、その関連費用について使用が少なかった。 次年度では培養細胞による検討を進めていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 腎線維化における筋線維芽細胞のフローサイトメトリーによる検討2022

    • Author(s)
      諏訪絢也、金子和光、渡辺光治、今井陽一、Shreya Shrestha、木下雅人、大石裕子、中里見征央、浜谷博子、坂入徹、池内秀和、廣村桂樹
    • Organizer
      日本腎臓学会総会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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