2023 Fiscal Year Research-status Report
C3 glomerulopahtyにおける補体-単球相互作用の解析
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21K08257
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西山 慶 九州大学, 大学病院, 助教 (60645422)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | C3 glomerulopathy / 単球 / マクロファージ / 補体第二経路 |
Outline of Annual Research Achievements |
C3G症例、IgA腎症症例(疾患コントロール)、健常コントロールより採取した血液検体から回収したPBMCを用いてCD14抗体を用いてmonocyteを染色し、CD14+CD16-(classical)、CD14+CD16+(intermediate)、CD14dimCD16+(non-classical)のsubpopulationに分類し、各群での割合を評価した。同時に他のリンパ球分画(CD3、CD19、CD69)についても解析した。それぞれのsubpopulationでCD80、CD206、HLA-DRの各蛍光標識抗体を用いて活性化を評価した(CD3+CD4+、CD3+CD8+、CD3-CD19+、CD3-CD56+)疾患群とコントロール群でのリンパ球subsetに一定の傾向はみられなかった。一方、monocyteのsubpopulationについてはnon-classical、intermediateが増加していた。同症例の臨床経過をまとめたところ、治療による腎炎の改善とintermediate monocyteの低下が同期していた。 補体レセプターの発現解析およびproperdin産生能の評価を行っているが、適切な標識抗体が入手できておらず、新たな抗体での予備実験を行っている。また、補体低下の起こる光顕所見の類似した小児期発症ループス腎炎について、Blys阻害薬であるbelimumabによるステロイド減量効果を示した。ループス腎炎についても補体調節因子の関与を確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 補体レセプターに対するFCM用の抗体入手に時間がかかっている。免疫組織染色に必要な抗体の染色条件が決まらない。同様にSLEについてもIHC条件設定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
活性化マーカー(HLA-DR、CD69)、補体レセプター(C3aR、C5R1、C5aR2)、接着因子(ICAM-1、VCAM-1、E-selectin)の染色条件を決定する。 また、補体低下の起こる光顕所見の類似した小児期発症ループス腎炎について、Blys阻害薬であるbelimumabによるステロイド減量効果を示した。ループス腎炎についても同様の検討を行う。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅延により予定している研究が実施できていない。 今年度は活性化マーカー(HLA-DR、CD69)、補体レセプター(C3aR、C5R1、C5aR2)、接着因子(ICAM-1、VCAM-1、E-selectin)の染色条件を決定する。 また、補体低下の起こる光顕所見の類似した小児期発症ループス腎炎について、Blys阻害薬であるbelimumabによるステロイド減量効果を示した。ループス腎炎についても同様の検討を行う。
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