2022 Fiscal Year Research-status Report
Role of macrophages in cerebrospinal fluid in the central mechanism of obesity-related hypertension
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21K08281
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
山里 正演 琉球大学, 病院, 講師 (90347138)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 脳室内マクロファージ / 高血圧 / 食塩感受性高血圧 / 高フルクトース負荷 / アンジオテンシンII / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
高フルクトース負荷実験:Dahl-Iwai Sラットの雄(5週齢)、計15匹を動物実験施設で飼育した。通常のdiet群6匹、通常のdiet+20%フルクトース水の群6匹、2%NaClのdiet群3匹として、6週齢から通常のdiet群6匹はCE-2(日本クレア)で、通常のdiet+20%フルクトース水の群6匹はCE-2で飼育、飲水は20%フルクトース水で、また、2%NaClのdiet群3匹はCE-2に2%NaClを含有したdietで飼育した。2週間毎にTail cuffでの血圧測定、体重測定を行った。代謝ケージで蓄尿評価を行った。10週齢まで計測した。2%NaClのdiet群2匹は動物飼育ケージの内で死亡しているのを確認した。解剖したところ、脳出血を認めた。通常のdiet群3匹、通常のdiet+20%フルクトース水の群3匹、2%NaClのdiet群2匹を灌流固定した。残った、通常のdiet群3匹、通常のdiet+20%フルクトース水の群3匹のdietを2%NaClのdietに変更した。Tail cuffでの血圧測定、体重測定を行った。代謝ケージでの蓄尿評価を行った後に灌流固定を行った。体重、血圧について各郡間で評価した。有意な差は認めなかった。上記の灌流固定の際に脳検体、腎臓検体、血液検体について採取した。 脳の視床下部室房核(PVN)、脳弓下器官(SFO)、吻側延髄腹外側野(RVLM)について、免疫染色評価を行った。PVN, SFO, RVLMのいずれの脳内循環調節領域においても抗CD163抗体陽性細胞の分布に有意な差を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備実験でDahl食塩感受性ラットに対し高脂肪食負荷および高フルクトース水負荷を行ってみたが、両負荷とも血圧上昇を認めず肥満高血圧モデル動物作成がうまくいかなかった。また、脳内でもCD163陽性細胞の分布に明らかな差を認めなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は肥満高血圧でみられるとされる、レニンアンジオテンシン系を亢進させた高血圧モデル動物を用い同様の検討を進める予定である。
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Causes of Carryover |
予備実験段階で肥満高血圧モデル動物作成がうまくいかず、肥満高血圧モデル動物の作成および評価方法の検討に時間を要したため。 昨年度(2022)予定していた予算の使用を本年度に繰り越して使用予定。
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