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2023 Fiscal Year Annual Research Report

IgA腎症のMHC classⅡの遺伝子多型による発症機序の解明

Research Project

Project/Area Number 21K08286
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

柳川 宏之  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (60722759)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 仁  順天堂大学, 医学部, 教授 (10468572)
鈴木 祐介  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70372935)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
KeywordsIgA腎症 / TLR9 / 自己抗体
Outline of Annual Research Achievements

IgA腎症の発症メカニズムを解明するために、toll like receptorと自己抗体に着目した。先行研究で、ddYマウスにTLR9のアゴニストである非メチル化CpG DNAを経鼻的に投与することで、ガラクトースを欠損する糖鎖異常IgAの産生が誘導され、腎炎が増悪することが明らかになっている。現在提唱されているIgA腎症の病態仮説であるmuti-hit仮説において、この糖鎖異常IgAの増加が1st hitとされており、IgA腎症の発症に関与していることが知られている。さらに、IgA腎症モデルマウスであるgrouped ddY (gddY)マウスとIgA腎症患者の血清中に、腎メサンギウム細胞表面タンパクに対するIgA型自己抗体が存在することが明らかになり、マウスではこのIgA自己抗体が糸球体に沈着することが判明している。以上を踏まえて、糖鎖異常IgAとIgA型自己抗体のどちらがIgA腎症の病態の主座であるのかを検討するために、自己抗体が存在しない状況下で、糖鎖異常IgAを誘導することでIgA腎症が発症するかを検証することとした。まず、自己抗体が存在しないBalb/cマウスを用い、同マウスで糖鎖異常IgAを誘導できるかを検証した。Balb/cにCpG DNAを経鼻的に投与したところ、予想に反し糖鎖異常のIgAは誘導されず、糸球体へのIgAの沈着や尿タンパクの出現を認めなかった。ddYマウスの鼻咽腔関連リンパ組織内にのみ存在する異常B細胞がTLR9の刺激で糖鎖異常IgAを誘導すると考えられた。現時点で、自己抗体が存在せず糖鎖異常IgAのみが存在する状況を作れておらず、自己抗体と糖鎖異常IgAのいずれが病態の主座であるかは不明である。

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Published: 2024-12-25  

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