2021 Fiscal Year Research-status Report
Exploring association of ganglioside in cutaneous malignant lymphoma with tumor immunology
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21K08300
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清原 英司 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70423176)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ガングリオシド / 皮膚リンパ腫 / 菌状息肉症 / 腫瘍免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
皮膚悪性リンパ腫の腫瘍内免疫と固形がんとの相違はまだ不明瞭である。皮膚悪性リンパ腫は進行期になると難治であり、さまざまな治療に耐性を示すため、新規治療が望まれている。近年進歩している免疫療法が皮膚悪性リンパ腫に使用される展望があり、さまざまな方面から微小環境を解析することが必要である。我々はリンパ腫細胞に発現しているガングリオシドに注目し、新規治療のターゲットになりうるかを検討した。 まず皮膚悪性リンパ腫患者の皮膚検体や血清などを回収し、培養後にFACSやRNAの回収を進めた。由来細胞とされているresident memory T cellのマーカーは進行期の腫瘤において低下していることがわかった。また、免疫療法のターゲットであるPD-1やPD-L1の発現量を正常細胞と比較している。またガングリオシドであるGD3を添加することでPBMCやHHやHut78のヒトリンパ腫細胞株の反応がどう変化するかを確認、抗GD3抗体との併用による変化も解析することができた。また、ヒト細胞株をSCIDマウスに移植し、担癌マウスを作成することに成功した。本マウスにおいてはリンパ腫細胞に対するNK細胞の働きとガングリオシド受容体の発現を解析している。現在のところ、free GD3が腫瘍免疫に作用する可能性が分かってきた。その経路がエクソソーム由来なのか別の経路なのかも検討が必要である。リンパ腫患者の臨床データはまとめており、研究データとの相関を引き続き検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
患者検体の回収は問題なく進んでおり、担癌マウスの作成にも成功している。また、FACSによる解析も進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
担癌マウスを利用し、GD3の役割を明らかにしていく。過剰発現系にまだ成功していないので、引き続きtransfection試薬を変えながら作成を進めていく。皮膚悪性リンパ腫の中で最も多い菌状息肉症に注目し、単一患者における経過中の腫瘍免疫の違いも検討していく。
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Causes of Carryover |
研究開始前に用意をしておいた抗体試薬などの物品を節約することで新規購入を減らすことができた。また、当該施設の動物実験施設の改修と移転工事のために新規マウスの導入などを見送らなければならない時期があったため、その費用分が繰り越しとなっている。次年度はマウスの購入とより多くのガングリオシドの購入、エクソソーム解析などに試用する予定である。
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