2022 Fiscal Year Annual Research Report
Epithelial-immune microenvironment (EIME) in alopecia areata
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21K08348
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加来 洋 京都大学, 医学研究科, 助教 (00769862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大日 輝記 香川大学, 医学部, 教授 (20423543)
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Project Period (FY) |
2022-11-15 – 2023-03-31
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Keywords | 円形脱毛症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトでは、円形脱毛症の病態解明と治療法開発を目指して、PARP1の発現とその関与に焦点を当てて取り組んできた。円形脱毛症は、頭皮の局所的な脱毛が特徴であり、患者のQOLに大きく影響する疾患である。現在の治療法は限定的であり、病態の詳細が解明されていないため、効果的な治療法開発のための研究が求められてる。PARP1はDNA修復機構に関与する酵素であり、その異常な発現が様々な疾患の発症に関連していることが報告されている。円形脱毛症とPARP1の関連性を明らかにすることで、新たな治療ターゲットの発見につながる可能性がある。本研究では、当院の円形脱毛症患者3症例のホルマリン固定パラフィン包埋ブロックから新たに切り出した組織標本を用い、免疫組織化学的手法でPARP1の発現を検討した。免疫染色の条件検討では、標本の前処理、抗体の希釈率、インキュベーション時間、検出系の最適化の検討を行った。また、ポジティブコントロールとして、膵管内管状腫瘍の切除検体の正常膵臓部の切片および扁桃炎の摘出標本を使用し、検討条件下での染色の妥当性を検証した。100%キシレン×3回を各5分、100%EtOH×2回、90%、80%、70%、PBSに各1分処理を行い、パラフィン切片を作成し、続いて抗原の不活化を行った。後にBlockingを行い、次に一次抗体反応を行った。その後二次抗体反応をアルカリフォスファターゼを使用し行った(一次抗体のホストはMouseを使用した)。
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