2021 Fiscal Year Research-status Report
骨髄増殖性腫瘍が急性白血病に転化する機序と予防的治療法の解明
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21K08399
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
植田 航希 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80632190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 和彦 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90381392)
三村 耕作 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90568031)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急性骨髄性白血病 / 骨髄増殖性腫瘍 / JAK2 / ASXL1 / MDMX |
Outline of Annual Research Achievements |
JAK2-V617F変異を持つ骨髄増殖性腫瘍患者が新たな遺伝子異常を獲得して急性骨髄性白血病(AML)に進行する分子機構を解明するため、下記のように、患者で高頻度に見られる遺伝子異常(ASXL1の変異およびMDMXの過剰発現)を再現する遺伝子改変マウスモデルを用意した。 ジャクソン研究所よりJAK2-V617F conditional knock-inマウス(JAK2VF)を購入、Albert Einstein College of MedicineよりMdmx-Tgマウスを譲渡、東京大学医科学研究所よりASXL1変異体knock-inマウス(ASXL1-MT)を譲渡された。それぞれを繁殖し、交配を行った。 JAK2VF単体とJAK2VF/ASXL1-MTおよびJAK2VF/Mdmx-Tgの個体を長期に比較観察中であり、今後AML発症率や表現型を解析する。また、ASXL1-MT/Mdmx-Tgマウスの骨髄のみを移植したレシピエントマウスと、JAK2VFとASXL1-MT/Mdmx-Tgマウスの骨髄を混合して移植したレシピエントマウスにおける、AML発症率や表現型を比較するため、移植モデルを準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Mdmx-Tgマウスの輸入に当たって、凍結精子を輸送したが、生細胞率が悪く、通常の受精で個体を復元できなかった。このため、熊本大学CARDに依頼し、顕微授精による復元を行った。このために個体復元に時間を要したが、現在はすべてのマウスが順調に繁殖しているので、今後は予定通り進行するものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
ASXL1-MT/Mdmx-Tgマウスの骨髄のみを移植したレシピエントマウスと、JAK2VFとASXL1-MT/Mdmx-Tgマウスの骨髄を混合して移植したレシピエントマウスを比較し、AMLの発症率や表現系を明らかにする。
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Causes of Carryover |
残金390円は少額にて使用困難だったため。
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Research Products
(5 results)