2022 Fiscal Year Research-status Report
免疫調節薬(IMiDs)耐性を誘導するIKZF転写因子複合体の探索
Project/Area Number |
21K08401
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
長田 直希 自治医科大学, 医学部, 助教 (60840858)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 多発性骨髄腫 / Ikaros複合体 / 免疫調節薬耐性 / ChIp-Atlas |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではIkarosの転写能を負から正へと転換させる複合体構成分子(Co-factor)の同定を目的としている。前年度までにCo-factorとしてc-FOSを同定しており、本年度は引き続き多発性骨髄腫におけるFOSの役割について検証した。 (1)FOS阻害剤とレナリドマイド両者の併用効果の検証 2種類の細胞株を用いてアイソボログラム法にて検証し、FOS阻害剤の併用はLenalidomideの殺細胞効果を増強することが明らかとなった。 (2)マウスモデルを用いた併用効果の検討 FOS阻害剤とレナリドマイドの併用により、有意な腫瘍抑制効果がみられた。また、投与による重大な副作用等も見受けられず、Lenalidomide耐性患者への有効な治療法になりうる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度内に設定した研究目標を達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2023度内にマウス実験を終了させ、論文発表を行う。
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Causes of Carryover |
研究費を効率的に使用した結果、少額は翌年度へ持ち越しとなった。この金額は次年度の消耗品、実験試薬等に使用する。
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Research Products
(2 results)