2023 Fiscal Year Annual Research Report
GWAS and post-GWAS on genes associated with occurrence of ANCA-associated vasculitis and comorbidity of interstitial lung diseases.
Project/Area Number |
21K08435
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
土屋 尚之 筑波大学, 医学医療系, 教授 (60231437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
針谷 正祥 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20238207)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ANCA関連血管炎 / ゲノムワイド関連研究 / SERPINA1 / 疾患感受性 / 間質性肺疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
α1-antitrypsinをコードするSERPINA1遺伝子の機能減弱型変異はヨーロッパ系集団において多発血管炎性肉芽腫症(GPA)およびPR3-ANCA陽性血管炎(PR3-AAV)に強く関連する。感受性アリルであるZアリルやSアリルは、日本人集団にはほとんど存在しないが、ほかのバリアントが関連する可能性はこれまで検討されていない。本研究では,日本人GPA患者125例,PR3-AAV患者70例(うち49例が重複する)を対象に、SERPINA1翻訳領域のリシークエンシングを行い,検出されたバリアントについて関連解析を実施した。健常対照群にはjMorpに登録されている54KJPNのデータを用いた。Zアリル、Sアリル、あるいはこれまで日本人集団における機能減弱変異として報告されてきたSiiyamaアリルのいずれも、今回の患者群には検出されなかった。一方、リシークエンシングにより3個所のミスセンス変異が検出されたものの、対照群との間に有意差は認められなかった。しかし,同義置換をコードするrs1049800において,GPA (P=7.04x10-5,オッズ比 3.07 (1.71-5.49)),PR3-AAV (P=1.26x10-4,オッズ比 3.69 (1.80-7.54))いずれにおいても、対照群と比較して有意なマイナーアリル頻度の増加が検出された。以上により、日本人においても、過去に報告のないSERPINA1 バリアントがGPAおよびPR3-AAVの疾患感受性に関連することが示唆された。 また、日本人AAV229例、健常対照群158例を対象に、日本人集団に最適化した約66万個所の一塩基バリアントの遺伝型を解析するジャポニカアレイv2を用いたゲノムワイド関連研究を実施した。これまでの遺伝統計学的解析により、複数の候補領域が検出され、今後検討する必要があると考えられた。
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