2023 Fiscal Year Annual Research Report
罹患組織の単細胞RNAシーケンス解析を起点としたIgG4関連疾患の病態の解明
Project/Area Number |
21K08436
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
池田 啓 獨協医科大学, 医学部, 教授 (10456014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 有史 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (90436353)
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | IgG4関連疾患 / 顎下腺 / 単細胞RNAシークエンス / 非血球細胞 / 線維芽細胞 / XV型コラーゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
IgG4関連疾患(IgG4-RD)の病態には不明な点が多い。罹患組織の血球細胞におけるRNAシークエンス解析(RNAseq)により、特徴的な細胞群が同定されているが、非血球細胞の役割は未知であった。そこで本研究では、IgG4-RD患者ならびにコントロール症例の顎下腺生検検体の非血球細胞の単細胞RNAseq解析(scRNAseq)を実施し、その結果を免疫染色解析で確認した。さらに本研究では患者血清におけるバイオマーカーの探索を行った。 顎下腺生検検体の非血球細胞のscRNAseqでは、線維芽細胞、内皮細胞、腺細胞、および筋細胞を含む、複数のクラスターが同定された。遺伝子発現解析では、コントロールと比してIgG4-RDの線維芽細胞では、XV型コラーゲン遺伝子COL15A1の発現が上昇していた。この結果は免疫組織染色で確認された。COL15A1陽性線維芽細胞は他にAPODを高発現し、一方COL15A1陰性線維芽細胞はCXCL13やCCL19を高発現し、両者は異なる機能を示唆する特徴的な遺伝子発現パターンを示した。さらに、XV型コラーゲンは活動性の高いIgG4-RD患者の血清で上昇しており、治療により低下した。 以上より、XV型コラーゲン発現線維芽細胞はIgG4-RDの病態を特徴づける非血球細胞であることが示唆された。また、XV型コラーゲンはIgG4-RDの新規疾患活動性マーカーとなり得ることが示唆された。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Single-cell RNA sequencing of submandibular gland reveals collagen type XV-positive fibroblasts as a disease-characterizing cell population of IgG4-related disease2024
Author(s)
Shigeru Tanaka, Takuya Yamamoto, Arifumi Iwata1, Masahiro Kiuchi, Kota Kokubo, Tomohisa Iinuma, Takahiro Sugiyama, Toyoyuki Hanazawa, Kiyoshi Hirahara, Kei Ikeda, Hiroshi Nakajima
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Journal Title
Arthritis Res Ther
Volume: 26
Pages: 55
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research