2021 Fiscal Year Annual Research Report
Trained immunityによるアトピー性気管支喘息根治療法の開発
Project/Area Number |
21K08440
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
深堀 範 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (10849459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾長谷 靖 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (40399762)
福島 千鶴 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (50380978)
迎 寛 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80253821)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 免疫寛容誘導 / trained immunity / 気管支喘息 / 樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
吸入ステロイドによる治療の普及で気管支喘息のコントロールは各段に容易になってきたものの、現行の治療法はあくまで吸入ステロイドを用いて既に惹起されている気道炎症反応を抑える対症療法であり、根治療法ではない。従って長期にわたる喘息管理薬の継続が必要である。しかし原因となる外来吸入抗原に対する免疫寛容が誘導できれば根治が目指せ、長期にわたる喘息管理薬の継続の必要がなくなると考えられる。そこで我々はアトピー性気管支喘息の原因抗原として最も一般的なダニ抗原に対して免疫寛容を誘導する安全な方法を新規に開発することを目的として研究を開始した。まず、マウス骨髄より樹状細胞を作成し、in vitroで樹状細胞上に発現しているPathogen Recognition receptor (PRR)の発現を調整したうえで他のマウスに経鼻的に移入し、ダニ抗原を経鼻的にチャレンジし、アレルギー性気道炎症の程度を病理組織学的評価を行うとともにBAL中の好酸球、リンパ球比率、IL-5濃度を測定することにより行っている。現在樹状細胞上のPRRをFACSによる手法で測定しており、Iin vitroでの樹状細胞上のPRRの発現量の調整が可能であること、PRRの発現の差異によってダニ抗原をチャレンジした際の獲得免疫応答が変化することを確認しているが、研究代表者である深堀範が2022年4月1日より南フロリダ大学に留学することになったため、2022年度は研究を中断し、2023年度に帰国したのちに研究を再開する予定となった。
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