2022 Fiscal Year Research-status Report
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21K08459
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
松本 卓也 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (70724780)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 免疫寛容樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
樹状細胞(Dendritic Cells:DCs)は、抗原提示細胞である一方で免疫寛容を導く点においても重要な抗原提示細胞である。免疫寛容を引き起こす免疫寛容樹状細胞(tDCs)を誘導する様々な物質が報告されている。以前我々はヒトtDCsへの分化誘導が促進する物質として、Cキナーゼ阻害剤(PKCI)を見出し、Cキナーゼ阻害剤存在下では、成熟刺激を加えた際に、樹状細胞核内NFκBの発現の低下と細胞内cAMPの上昇が認められ、これらの機序によってCキナーゼ阻害剤は免疫寛容樹状細胞を誘導すると考えた。PKCI-tDCsが他の誘導物質と比較して臨床応用可能なtDCsとして最も有力であることを証明した。膠原病(関節リウマチとシェーグレン症候群)の患者の検体においても、PKCIを用いてtDCsが誘導できることを確認した。引き続いてPKCI-tDCsに発現の高い12種類のmiRNAをスクリーニングし、これらのmiRNAを樹状細胞に導入し、細胞の表現型,サイトカイン産生,T細胞との共培養にて免疫制御性T細胞の誘導が可能かの解析を続けており、PKCI-tDCsと同様の効果を誘導するmiRNAの同定を目指して研究を続けている。また、シェーグレン症候群の特異的な抗原に対する抗原特異的Tregsの作製を目指し、シェーグレン患者様の同意を得て、HLA-DRB1を解析し、免疫応答の解析を引き続いてすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
樹状細胞のmiRNAの導入効率の確認と導入後の樹状細胞の解析において、種類が多く時間がかかっているが、おおむね順調に進展している
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Strategy for Future Research Activity |
PKCI-tDCsの誘導に関与するmiRNAの同定をすすめ、シェーグレン症候群の特異的な抗原に対する抗原特異的Tregsの作製を目指し、研究を進めている。
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Research Products
(1 results)