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2022 Fiscal Year Research-status Report

抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎/急速進行性間質性肺炎の病態解明および新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 21K08481
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

佐藤 慎二  東海大学, 医学部, 教授 (90276238)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 穂積 勝人  東海大学, 医学部, 教授 (30246079)
細野 祐司  東海大学, 医学部, 講師 (60868090)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords抗MDA5抗体 / 皮膚筋炎 / 間質性肺疾患 / 再発
Outline of Annual Research Achievements

【目的】抗melanoma differentiation-associated gene 5 (MDA5)抗体陽性の皮膚筋炎(DM)に併発した急速進行性間質性肺炎(RP-ILD)の寛解後の再発に関する検討.
【方法】2020年まで当科を受診したRP-ILD併発抗MDA5抗体陽性DM患者41例のうち,寛解を達成した28症例を対象にした.入院時の年齢, 性別, 入院時の酸素投与量, 血清クレアチニンキナーゼ(CK), KL-6, CRP, フェリチン, 抗MDA5抗体の抗体価, 胸部HRCT画像所見を寛解維持群,再発群に層別化して後ろ向きに比較検討した.経過中に何らかの臨床症状の悪化を認め,免疫抑制療法が強化された症例を再発例と定義した.
【結果】41例中,13例が治療に十分反応せず,急性期に呼吸不全により死亡した.治療が奏功し寛解を達成した28例のうち5例(18%)が維持療法中に再発した.再発例は,男性2名、女性3名,平均年齢50±11歳で4症例がCADMであった.再発時点で,2例で発熱を認めたが,呼吸困難を自覚したのは1例のみであった.血清CK,CRPおよびフェリチン値は正常範囲より上昇した症例は1例のみであったが,血清KL-6値は3例で正常範囲より上昇した.再発前後で測定可能であった3例全例の抗MDA5抗体力価はcut-off以上に再上昇を認めたが,寛解維持群では抗体価の再上昇は認めなかった(60% vs. 0%,P=0.003).再発群の全5例でコルチコステロイドの増量,4例でシクロスポリンAの増量/追加,シクロフォスファミドの追加およびJAK阻害薬が開始されて,全例で呼吸器症状などの臨床症状の改善を認めた.
【結論】抗MDA5抗体陽性DMに併発するILDの再発は稀とされているが,再発例も存在し,その再発予測には抗MDA5抗体力価の推移が有用であることが示唆された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

予定していた経気管支肺生検あるいは肺生検組織から凍結切片標本を作成し,免疫組織染色の手法を用いてMDA5,免疫グロブリン,補体(C3, C4)および免疫複
合体の発現を検討することならびに臨床経過との関連の検討は,肺・皮膚組織の収集が達成できなかったために,解析に至らなかった.

Strategy for Future Research Activity

引き続き,次年度も鋭意,検体収集を努める予定である.近隣の施設に連絡をとり,臨床症状より,同疾患が疑わしい症例を紹介していただき,積極的に受け入れるよう努力する.

Causes of Carryover

本年度に予定していた肺,皮膚組織の収集が達成できなかったため,その検討に使用する蛋白解析および細胞分離のための試薬などに経費を使用しなかった.
今年度使用しなかった経費は,次年度に集まった検体の解析のための費用に充てる予定である.

URL: 

Published: 2023-12-25  

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