2023 Fiscal Year Annual Research Report
Study on pathogenesis of invasive pneumococcal disease by different serotypes
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21K08503
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Research Institution | Toyama Institute of Health |
Principal Investigator |
大石 和徳 富山県衛生研究所, その他部局等, 所長 (80160414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 潤一 富山県衛生研究所, 細菌部, 主任研究員 (80463131)
磯部 順子 富山県衛生研究所, 細菌部, 上席専門員 (10421893)
安居 輝人 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 感染症制御プロジェクト, プロジェクトリーダー (60283074)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺炎球菌 / 血清型 / ヒト微小脳血管内皮細胞 / 細胞間移動能 / 細胞内侵入能 / 髄膜炎発症 / 侵襲性ポテンシャル / RNA seq解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
血清型23A,10Aは成人侵襲性肺炎球菌感染症において髄膜炎発症のリスクが高いことが報告されている(Chang B, et al. Sci Rep 2022)。我々は血液脳関門バリアのモデルとして、試験管内のトランスウエルチャンバーを用いたヒト微小脳血管内皮細胞系(TY09)を用いた。主要な血清型の肺炎球菌分離株(IPD由来)をトランスウエル上層に添加し、2時間後の菌細胞間移動 (bacterial transcytosis: BT%)を算定した。2時間の菌インキュベーション後の培養液中のATP値測定による細胞障害性は認められなかった。また、BTの生理学的な指標として、肺炎球菌添加2時間後のTY09細胞の電気抵抗値測定によっても細胞障害性は認められなかった。 血清型23A(0.38)のBT(%)は、血清型3(0.03)や血清型12F(0.14)のBT(%)に比べ有意に高かった。また、血清型10A(0.31)のBT(%)も血清型3より有意に高かった。また、試験管内 菌細胞内侵入 (bacterial invasion: BI)(%)の測定でも血清型23A(0.006)は他の4血清型[血清型3(0.0003), 10A (0.0009), 12F(0.001), 19A (0.0023)]より有意に高かった。結果的として、BT(%)とBI(%)は正相関することが判った。試験管内 BT(%), BI(%)の測定から、血清型により血液脳関門バリアの通過能が異なり、特に血清型23A, 10Aは細胞間移動能が高く、血液脳関門バリアを通過しやすいことが示唆された。この結果は成人IPDの疫学所見において、血清型23A,10Aが髄膜炎発症のリスクが高いとする疫学所見を支持している。 また、肺炎球菌の試験管内BTにおける細胞側応答を評価するために、in vitro TY09 細胞を用いたRNA seq解析を行った。その主要コンポーネント解析およびヒトの転写物のヒートマップ解析において、肺炎球菌血清型 23A、血清型3 添加のいずれにおいても、TY09細胞において活性が高まった複数の遺伝子発現の経路が検出された。とりわけミトコンドリアにおける代謝経路の活性化が認められた。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Pneumococcal Meningitis in Adults in 2014-2018 after Introduction of Pediatric 13-valent Pneumococcal Conjugate Vaccine in Japan.2023
Author(s)
Chang B, Tamura K, Fujikura H, Watanabe H, Tanabe Y, Kuronuma K, Fujita J, Oshima K, Maruyama T, Abe S, Kasahara K, Nishi J, Kubota T, Kinjo Y, Serizawa Y, Shimbashi R, Fukusumi M, Shimada T, Sunagawa T, Suzuki M, Oishi K, and the Adult IPD Study Group.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 12(1)
Pages: 3066
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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