2023 Fiscal Year Research-status Report
Characterization of a novel BATokine that enhances glucose uptake by skeletal muscle cells
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21K08571
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐伯 久美子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (80322717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 美和子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30623318)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 褐色脂肪細胞 / BATokine / スクリーニング / 活性化因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトES細胞およびヒトiPS細胞から分化誘導した褐色脂肪細胞(BA)を用いて、培養上清中に分泌される可溶性因子(BATokine)の同定を進めている。特に、糖代謝改善因子である骨格筋ぶどう糖取込み促進因子の特定に焦点を当てている。この研究の一環として、BA活性化作用因子を効率的にスクリーニングするための新しいスクリーニング系の開発を行った。 まず、ヒトiPS細胞からBAへの分化誘導プロトコルを最適化し、安定して高効率で分化誘導が可能な条件を確立した。次に、開発したスクリーニング系を用いて、活性化作用因子のスクリーニングをおこなった。BA活性化因子を効率的に評価するための強力なツールとなった。 これらの研究成果については、学会で発表を行い、多くの研究者からのフィードバックを得ることができた。今後は、同定した因子の機能解析をさらに進め、糖尿病や肥満、中年太りやサルコペニアなどの加齢が関連した代謝疾患に対する新しい治療法の開発に貢献することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画には含まれていなかったものの、BA活性化因子のスクリーニング系の確立に取り組むこととなった。この新たな取り組みは、BATokineの同定にも大きく寄与することが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
まず確立したスクリーニング系を用いてさらに多くの活性化作用因子を特定し、その機能を詳細に解析する。活性化作用候補因子の中に、糖代謝改善因子としての骨格筋ぶどう糖取込み促進因子が含まれている可能性も含め、検討する。将来的には糖尿病や肥満、中年太りやサルコペニアなどの加齢が関連した代謝疾患に対する新しい治療法の開発に貢献することを目指す。
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Causes of Carryover |
本年度において、主要な培養プレートの納期遅延のため、入手に時間が掛かった。そのため、予算の一部が未使用となり、次年度に繰り越すこととなった。計画的な発注業務により、研究の効率的な進展を図る。 さらに学会参加と成果発表に積極的に参加をし、フィードバックを得て、研究の質を向上させる。 以上の計画に基づき、次年度の研究活動を円滑に進めるために、繰り越し予算を有効に活用する。
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Research Products
(1 results)