2022 Fiscal Year Research-status Report
褐色/ベージュ脂肪細胞の活性化機構の解明と肥満・糖尿病治療への応用
Project/Area Number |
21K08582
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
長谷川 豊 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (90451559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武部 典子 岩手医科大学, 医学部, 講師 (30398474)
石垣 泰 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50375002)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 褐色脂肪細胞 / 肥満 / メタボリックシンドローム / 熱産生 |
Outline of Annual Research Achievements |
褐色/ベージュ脂肪細胞で特異的に発現が高く、脂肪組織の線維化と糖代謝改善に重要な役割を果たしている転写因子GTF2IRD1を同定し、その転写調節機序の解明を進めている。ChIP-seq解析を行い、この転写因子が制御している遺伝子制御機構の解明を進めた。本研究では、転写レプレッサーとして作用し、線維化を抑制する機構とともに、糖代謝を改善させる機序があることを見出すことができた。また、この転写因子が直接制御している遺伝子を同定することができた。この分子機序の解明と応用により、新たな治療の確立が期待できると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ChIP-seq解析とともに、この転写因子を過剰発現させたモデルでのRNA-seq解析を進められ、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
Transcriptional cmplexの同定と制御遺伝子の詳細な機能解析を進めていく。脂肪細胞と脂肪組織における解析にとどまらず、肝臓へ他の臓器での作用と効果を検証し、全身代謝に及ぼす役割を解明していく。褐色/ベージュ脂肪細胞を活性化させる分子機序を解明し、応用することによって、肥満および肥満関連疾患の新規治療法の開拓に結び付くように、推進していく。
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Causes of Carryover |
本研究の遂行に当たり、納品の遅れのため、未使用額が生じた。本年度中に、使用予定である。
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Research Products
(5 results)