2023 Fiscal Year Research-status Report
細胞内シグナル伝達阻害薬が内分泌療法耐性乳癌の治療感受性を回復させる機序の解明
Project/Area Number |
21K08599
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
徳田 恵美 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70621960)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 内分泌療法耐性乳癌 / PI3K阻害薬 / ER発現メカニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
内分泌療法に耐性を獲得しエストロゲンレセプター(ER)の発現が低下した乳癌が、再度内分泌療法に感受性を取り戻す可能性とそのメカニズムついての研究を遂行している。 我々の樹立した内分泌療法耐性乳癌細胞株にPI3K阻害薬などの薬剤を添加することでERの発現変化が起こりうるかを確認し、それら細胞の特徴について蛋白発現解析や網羅的遺伝子解析法を用い探索した。ERの機能は標的遺伝子の発現やレポーターアッセイ法で解析し、ERの蛋白発現に関わる遺伝子の変化や遺伝子修飾変化の有無について確認したところ、ER標的遺伝子の変化が再現性をもってみることができた。 エピジェネティックな手法を用いて解析し、未だ明らかでないPI3K-mTOR経路とER経路の関係についても解明したいと考えており、今後PI3K阻害薬をはじめとするER発現を変化させうる薬剤の添加が直接エピゲノム制御と関連している可能性について検討を行っている。 方法は①まずERが再発現した細胞の内分泌感受性について、内分泌療法薬を添加する細胞増殖試験、ERが直接作用するエストロゲン応答配列(ERE)の機能を測定するERE-ルシフェラーゼによるアッセイ法によるERの機能解析を行う。 ②次にERの蛋白発現に関わるエピジェノミックな変化をクロマチン免疫沈降法、ジェノミックな変化をDNAメチル化解析法で検討する。 ③次世代シークエンサーを使って標的遺伝子の遺伝子発現変動を網羅的に解析するRNA-seqの手法を用い、国内外の公共データベースの遺伝子発現と本研究の遺伝子発現変化の変動解析を行いたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は業務全体における研究に対するエフォートが前年度より少なく、実際に1人でおこなっていたウエスタンブロット等の実験の結果が少なくなってしまった。また、海外でPI3K経路についての研究を行っている先生方と実際にお会いし、研究ディスカッションしようと考えていたが、渡航費の高騰などによりディスカッションが進まなかったことが原因と考えます。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度後半より、研究・実験を遂行するための研究補助員を雇うことが可能となった。研究を目標に向かって遂行することができるようになり、今まで時間が不足し行うことができなかった実験を行うことができるようになった。
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Causes of Carryover |
2023年度に研究が予定通りに遂行せず、2024年度も研究を継続することとなった。次年度使用額は、実験補助員を獲得することができたため、昨年度行うはずであった実験を行うための物品費や、研究結果を得るためのディスカッションや発表をするための旅費とする予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Neutrophil-lymphocyte ratio and absolute lymphocyte count, inflammatory markers in elderly breast cancer, may predict lymph node metastasis in operable breast cancer.2023
Author(s)
Tokuda E, Morita M, Shimomura A, Horimoto Y, Kawamura Y, Ishizuka Y, Sekine K, Obayashi S, Kojima Y, Higuchi T,
Organizer
San Antonio Breast Cancer Symposium, San Antonio, TX, PO5-15-03, Dec 8 (10-14), 2023
Int'l Joint Research