2021 Fiscal Year Research-status Report
Investigation for the transmission of parvovirus B19 through a kidney allograft
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21K08604
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
尾田 高志 東京医科大学, 医学部, 教授 (90531187)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 整 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00338831)
井上 暖 東京医科大学, 医学部, 助教 (40899473)
今野 理 東京医科大学, 医学部, 講師 (50385027)
山田 宗治 東京医科大学, 医学部, 准教授 (10625164)
内田 貴大 東京医科大学, 医学部, 助教 (90865627)
上野 琢哉 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (00296469)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヒトパルボウィルスB19(PVB19) / PCR / 持ち込み感染 / 0時間移植腎生検組織 / カプシド蛋白 / PVB19レセプター |
Outline of Annual Research Achievements |
腎移植においてドナー腎組織中に潜伏して存在する各種DNAウィルスはレシピエントに持ち込まれ、感染症を発症するリスクが存在するが、実際のドナー腎組織内における各種ウィルスの存在頻度や局在は十分に検討・報告されていない。中でもヒトパルボウィルスB19(PVB19)は代表的なDNAウィルスの一つであるが、一般的な術前評価の対象となっておらず、リスク不明のまま腎移植が実施されているのが現状である。本研究では、ドナーの移植直前の腎生検組織(0hrバイオプシー)を用いて、移植腎組織中のPVB19の存在頻度・局在、レセプターの発現部位との関連性などを後方視的に解析し、PVB19の移植腎からの持ち込み感染のリスク・機序を明らかにし、その対策に役立てることを目指す。このため、まずは過去の0hrバイオプシー115例の凍結組織およびホルマリン固定パラフィン包埋組織を解析用に準備した。これら組織からDNAをキアゲンのキットを用いて抽出しているところで、その一部に関して、内因性コントロールであるヒトGAPDHのPCRが増幅することで確認をした。今後、全てのサンプルのDNAを抽出し、抽出DNA中に含まれるPVB19 DNAの存在頻度をPCR法で解析する。さらに、PVB19 DNAの存在が確認できたサンプルに関して、蛋白レベルでの評価、および局在の評価をPVB19の既に知られたレセプターとの対比の元で実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、研究の遂行に先立ち、研究内容を所属施設の医学倫理審査委員会に申請し承認を得た。承認後、腎臓を移植する直前0時間時点での移植腎生検組織(0hrバイオプシー)115例の凍結切片及びパラフィン切片からキットを用いて、total DNAを抽出した。DNA抽出のステップがしっかりできていることを確認するため、一部サンプルを用いて内因性コントロールであるヒトGAPDH DNAをreal time PCR法で増幅した。その結果、現時点では全てのサンプルでの増幅が確認され、DNAの抽出が問題なく実施できていることが分かった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は全ての凍結組織及びパラフィン包埋組織の切片からDNAを抽出し、まずは、PCR法にてPVB19 DNAの存在頻度を確認する。その上で、DNA陽性の組織に関して、PVB19の蛋白レベルでの発現や、腎組織内での局在部位を、そのレセプターの局在と対比しつつ、免疫組織学的な解析を進める。
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Causes of Carryover |
免疫組織化学やin situ hybridyzation用の消耗品費に予算を組んでいたが、これらは未着手のため物品の購入を進めなかったこと、また、国内学会参加費などもWebで済んでしまったため、経費を使用しなかったことから残金が生じた。
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[Journal Article] A digest of the evidence-based Clinical Practice Guideline for Rapidly Progressive Glomerulonephritis 20202021
Author(s)
Usui Joichi、Kawashima Soko、Sada KE, Miyawaki Y, Nakazawa D, Itabashi M, Endo S, Endo T, Oda T, Ohya M, Kitagawa K, Nagasawa T, Hirahashi J, Hiromura K, Kawaguchi T, Takayasu M, Tsuboi N, Hirayama K, Muso E, Yumura W, Kaname S, Furuichi K, Okada H, Narita I
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Journal Title
Clinical and Experimental Nephrology
Volume: 25
Pages: 1286~1291
DOI
Peer Reviewed
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