2023 Fiscal Year Annual Research Report
大規模手術データベースを利用した食道閉鎖症根治術の術後合併症発生のリスク因子解析
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21K08609
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
石丸 哲也 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児外科系専門診療部, 診療部長 (00633629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道端 伸明 千葉県がんセンター(研究所), がん予防センター 予防疫学研究室, 室長 (00415598)
林 健太郎 埼玉県立小児医療センター (臨床研究部), 外科, 医員 (40814900)
藤代 準 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60528438)
川嶋 寛 埼玉県立小児医療センター (臨床研究部), 外科, 副部長 (80447408)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大規模データベース / 食道閉鎖症 / リスク因子解析 / 術後合併症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は本邦食道閉鎖症根治術後の合併症発生のリスク因子を解析することである.出生週数,出生体重,性別,先天性心疾患,先天性奇形の合併の有無等の患者背景や手術アプローチ(開胸か胸腔鏡下か),手術時間などによって術後成績に差があることが明らかとなれば,治療戦略を再考することにつながり合併症の減少に寄与する可能性がある.また同時に,日本の食道閉鎖症根治術の現状及び成績を世界に発信したいと考えている. 令和3年度はNational Clinical Database(NCD)に既に登録済みの5年分(2015-2019年)の大規模手術データベースから,食道閉鎖症に関連のある項目を抽出し,縫合不全を代表とする術後合併症のリスク因子を同定すべく,一次解析を終了した. 令和4年度には二次解析を終え,全667症例の術後縫合不全の発症率が7.8%であったこと,多段階手術を行った症例および手術時間が長かった症例に縫合不全が起きやすいことを明らかにした.また,解析結果を35th International Symposium on Pediatric Surgical Researchで発表し,論文化してSurgery Todayに投稿した. 令和5年度に無事採択され,結果を公表することができた.
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