2022 Fiscal Year Research-status Report
Serum autoantibody profiling and T cell receptor gene repertoire analysis in Esophageal squamous cell carcinoma
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21K08695
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
島田 英昭 東邦大学, 医学部, 教授 (20292691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 隆 東邦大学, 医学部, 助教 (10408883)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食道癌 / 自己抗体ファイル / T細胞受容体構造解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景と目的】食道扁平上皮癌は腫瘍抗原性が高く免疫治療の良い標的である。同時に、腫瘍抗原に対する自己抗体が豊富に誘導されることから、自己抗体のプロファイリングによって、癌病態の解明と治療へ発展させることが本研究の目的である。 【対象と方法】手術あるいは化学療法を施行した進行・再発食道癌100例を対象として、治療前の血清サンプルから、独自開発したELISAキットを用いて合計22種類(p53, RalA, NY-ESO-1, Galectin1, TROP2, SURF1, myomegalin, TRIM21, GLUT1, HSP70, KM-HN-1, p90, Sui1, HSP40, CyclinB1,HCC-22-5, c-myc,PrxVI, VEGF, HCA25a, p62, Annexin II)の自己抗体を解析した。同時に、治療前の血清PD-1/PD-L1値、T細胞受容体遺伝子レパトアを解析し、自己抗体プロファイルとの相関関係を解析して、免疫チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。チェックポイント阻害剤の有効性予測、抗体誘導の機序の解明、抗癌剤や放射線治療の治療効果・予後予測法を開発する。 【研究成果】研究計画通り、独自開発した22種類の自己抗体解析ELISAキットを用いて自己抗体価を解析し、再発との関連性あるいは再発後の治療効果との関連性を解析した。また、再発後長期生存症例5例を選択して、末梢血からT細胞受容体をクローニングして遺伝子解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多種類の自己抗体を同定するELISAキットを独自開発した。現在、パイロット研究として、100症例前後の血清検体を用いて健常者との比較検討を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通りに、多種類の自己抗体のプロファイルとT細胞受容体の構造解析を行う。また、さらに症例数を増やして解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
消耗品費用はほぼ計画通りに運用されているが、令和5年度に購入する抗体の費用に充当するため繰り越した。次年度は蓄積した臨床サンプルの解析と、大量の免役染色を行うため、ELISAキットおよび実験試薬や免疫染色における抗体の購入、解析費用、論文発表の費用に使用する予定である。
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[Presentation] 胃癌手術症例における血清抗Enolase1 抗体の解析.2022
Author(s)
谷島 聡, 伊藤正朗, 白鳥史明, 鈴木 隆, 名波竜規, 大嶋陽幸, 大久保和範, 大塚由一郎, 船橋公彦, 日和佐隆樹, 島田英昭
Organizer
第122回日本外科学会定期学術集会