2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K08725
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
益田 邦洋 東北大学, 大学病院, 助教 (30569645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 桂 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (10700164)
青木 修一 東北大学, 大学病院, 助教 (30844451)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Fbxw7 / 休眠がん細胞 / 癌幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
胆管癌の転移再発や治療抵抗性に関与する休眠がん細胞を同定し,分子機構を関与を解明し,新規治療標的に発展させる.休眠がん細胞は時間を経た再発転移機構であり,この仕組みに癌幹細胞(CSC)の関与する. 細胞周期の休止期に存在し,従来の化学療法に抵抗性を示す.Fbxw7は癌抑制遺伝子で,血液癌や固形癌でFBXW7を介したCSCの制御が報告された.本研究はFbxw7による休眠がん細胞の制御メカニズムを解明し,治療標的にすることを目的とする. 化学療法後,再発胆管癌の切除病理検体で,FBXW7発現上昇を検証.細胞株で休眠がん細胞,CSCを同定しその維持にFbxw7,c-Mycが関与するかを検証.マウスXenograftの実験で,化学療法に加えFbxw7,基質MCL-1を抑制することで休眠がん細胞を標的とする治療法を検証. (A)切除病理標本の解析 ①術前治療後,切除標本の病理組織標本で,FBXW7,c-MYC,MCL-1の発現の解析,および臨床病理学的因子との相関を検討②異時性胆管癌,異時性再発,転移病変の切除病理組織標本を用いFBXW7,c-MYC,MCL-1の発現の解析 (B)細胞株,マウスを用いた解析③抗癌剤曝露下の細胞株のFBXW7,基質の発現,およびCSCマーカーの発現の解析 .化学療法によりFBXW7の発現上昇,その際にc-MYC,MCL-1の低下,CSCマーカー上昇を解析.④③で同定したCSC含有細胞株にFBXW7抑制/過剰発現を行う.⑤ヒト胆管癌PDX腫瘍のCSCの存在の確認 ⑥胆管癌XenograftマウスでFbxw7抑制,Mcl-1抑制を併用する化学療法の相乗効果の検証③④の細胞株で,FBXW7正常/発現抑制株を作成しマウスXenograftモデルを作成.化学療法/+MCL-1阻害剤を投与する.FBXW7発現低下に加え,化学療法+MCL-1阻害剤の相乗効果を検証.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
切除病理標本の選定は終了したが、予備実験で免疫染色の発現が弱かった。そのため条件検討のやり直しをしている。
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Strategy for Future Research Activity |
合わせて細胞株の実験を進めている。
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Causes of Carryover |
条件検討のため、研究に遅延を生じたため。
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