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2023 Fiscal Year Annual Research Report

革新的治療法開発を目指した食道胃接合部腺癌の網羅的ゲノム解析

Research Project

Project/Area Number 21K08736
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

原田 和人  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (70608869)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬場 秀夫  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (20240905)
岩槻 政晃  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (50452777)
今村 裕  公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70583045)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords食道胃接合部腺癌 / ゲノム / 次世代シークエンサー / 個別化治療
Outline of Annual Research Achievements

食道胃接合部癌は本邦において急激に罹患率が上昇しており、最も注目を集めている癌腫の一つであるが、5年生存率は25%と不良であり、新規治療法の開発や新規バイオマーカーの同定は喫緊の課題であるといえる。
本研究の目的は、術前化学放射線療法により組織学的完全奏功をした症例と治療に対して抵抗性を示した症例をExome/RNA sequencingを用いて比較することで、治療感受性に基づいた網羅的なゲノム解析を行うことである。食道胃接合部腺癌の抗癌剤耐性メカニズムを明らかにし、新規治療ターゲットおよび治療感受性予測因子を同定する事でゲノムに基づいた個別化医療の展開を目指している。
120例の食道胃接合部腺癌の治療前凍結組織よりDNAとRNAを抽出し、NovaSeq6000を用いてExome/RNA sequencingを行った。まずは寛解症例と治療に抵抗性のある症例のTumor Transcript Proportionsを比較した。2群間に有意な差は認めなかった。Tumor Puritiesについても検討したが、2群間に有意な差は認められなかった。組織学的完全奏功を得られた症例で再発した症例と再発しなかった症例のゲノムを比較すると再発症例で有意に増加している遺伝子が74種類、再発しなかった症例で有意に増加している遺伝子が23種類同定された。2群間でGene-set analysisを行うと様々なPathwayが再発症例で活性化されていた。MYCターゲットに関する遺伝子群だけが無再発症例で活性化されていた。
これらの遺伝子は新たな治療ターゲットや予後規定因子になり得る可能性がある。研究を継続して治療に最も影響を及ぼす遺伝子を同定することができれば、新たな治療薬の発明に寄与すると考えられる。

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Published: 2024-12-25  

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